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『働きたい!』に応えるために
東京都ネットワーク構築事業(平成23年10月19日)報告
 平成23年度に開催し好評を頂いた精神科医療機関就労支援セミナーを、今年度も開催いたしました。今年度は22名の方に参加していただき、研修主催側としても精神しょうがい者への就労支援に関する関心の高さを改めて感じることができました。

 午前中はハローワーク府中 専門援助第二部門 統括職業指導官の蜂須米雄氏と精神障害者雇用トータルサポーターの吉原恵子氏よりハローワークにおける支援の現状と関係機関との有機的な連携について話していただきました。その後就労移行支援事業ピアスの高橋から就労支援のノウハウや実践事例、ピアス見学(ピアス事務補助部門のメンバーが案内)などをしました。
 午後は平成24年6月17日に引っ越しをした地域活動支援センターなびぃに移動し、就業・生活支援センターオープナーの森園から就労支援における関係機関との有機的な連携の方法や実践事例などの報告がありました。その後はピアス(オープナー)利用者の体験談を聞き、研修後半は参加者同士のディスカッションがありました。
参加者より
 『医療職という立場を理解する意味でも、地域で行われていること、実際の地域での支援(就労)の在り方を知ることは、どこまで医療職として対応するのか?どこから地域に結び付けていくのかなどがよく検討できた』
 『「働きたい」と思うことが前提での就労支援であり、我々が対応している方々は、そこそこ若くても働きたい思われない方、また関心の低い方が多いです。そうした方への対応や手がかり的な内容も期待してしまい、自分の中での温度差を感じた。「働きたい」と思ってくれれば、対応してきた為、それ以外の対象者にどうしていくのかが現在の課題となっています。』
(武蔵野中央病院 田中庸之様)

≪研修を終えてのつぶやき≫
 1日研修ということもあってかなり内容が詰まった感はありましたが、参加者の方々は真剣に話を聞いていて一つでも多く自分の現場に知識や情報を持ち帰ろうと積極的に参加している印象を受けました。研修後半のグループワークでは参加者が抱えている就労支援をキーワードとした悩みや疑問を参加者間で話し合うことができて良かったと思います。特に『就労移行支援事業に紹介するのってハードルが高いと思っていたが、今日の研修で説明を聞いたり施設見学をして、まずは見学だけでも誘ってみようかと思った』『就職相談をよく受けるが、本人のニーズをどのように支援すれば叶えられるのか少しイメージが持てた』など医療スタッフが就労支援に対する悩みを抱えているという意見が聞けたのは印象的でした。当研修を通じて医療・地域双方が抱える悩みを共有しつつ今後も活発な意見交換ができることを期待したいと思っています。
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