ピアス通信38号を発行いたしました!

ピアス 2019/07/25

梅雨明けの気配が漂い、過ごしづらい日々が続いていますね。

夏といえば人事異動の季節……ではないですが、7月にピアスは大きな異動がありました。

ピアスの副施設長である荒木さんがなびぃへ、そしてなびぃの施設長である伊藤さんがピアスの副施設長としてやってきました。

今回は3年間ピアスの生活訓練を支えてくださった荒木さんのごあいさつ、そしてバトンタッチした伊藤さんへのインタビューの2本立てとなっています。

「いつもスカーフをしていますが、お気に入りのデザインがあったら教えて下さい!」

「なびぃで力を入れてきたことはなんですか?」

「副施設長としての野望があれば聞かせて下さい。」などなど、バラエティに富んだ内容となっています。ぜひ、ご覧ください!

4面にはOB会の報告も掲載しています。毎回多くのOBが参加してくださり、和気あいあいとした雰囲気に職員も元気をもらっています(*^-^*)

ピアス通信38号

次回は8月末、残暑きびしいころに発行予定です。暑い夏を乗り切りましょう……!

【感謝】メンバーさんへ~出版パーティーを終えて

法人本部 2019/07/19

出版記念パーティー(祝賀会)を主催してくれたメンバーさん、

参加してくれたメンバーさん、これまで出会ったメンバーさんへ

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

前理事長 天野 聖子

みなさん本当にありがとう。久しぶりの人も、もしかしたら現職時代の私を知らない人もたくさん集まってくれました。それだけでもう嬉しい日でした。

この祝賀会で行われたことの数々は一週間経ったいまでも目に焼き付いています。

イベントで行なわれた「ポップ賞って何?」(※出版本にかっこいいポップをつける企画)という疑問を、大きな盛り上がりやどよめきに持って行く力は名司会者青木さんの真骨頂ですね。そして桜井さん&織田さんの進行も話も、君ちゃんの乾杯や意外な短歌も、温かくて嬉しかった。座談会は長い長い付き合いの福島さんや芳賀さんに加え、最近のOB植岡さんと堀井さんの組み合わせで見た目も新鮮、新旧世代が混じり合う厚みが感じられたし、本当にみんな役者ですね。一人一人の違う感想がまた率直で、中身の濃い展開でしたね。その読込の深さにも感心しました。終了後、感想を送ってくれた村田さんの文章はどの書評にも負けない深みがあってこれにも感動しました。

写真 106

「ありがとう。」

 

イベントで歌ってくれたなびぃのお二人も素晴らしかった。後ろの北村さん中野さんの演奏にもささえられて、歌声が会場いっぱいに広がってしみじみとした気持ちになりました。

力強い言葉を持つたくさんのメンバー達とそれを受け止める開かれた場である棕櫚亭、このハーモニーの絶妙さに心が震えます。こんなに成長して来た人達の心のひだに精神医療の歴史や無念だった命が入り込んで、ま66711588_2862807163794428_6126195738738163712_nさにバトンは受け継がれたのだと感じました。「就労支援」だからって別の道に行ったわけではない、希望の道につながっている。そして、古きあの精神病院で傷つき、希望を失ない亡くなっていった彼らの思いや大きな歴史をこの時代で多くの人達が受け継いでくれたという事実。今ここでつながった道が目の前に現れたような気がしました。

これが「いつかきっと…」の流れにつながった、そしてやってきたことは間違っていないという しのぶさん。メンバーさんは棕櫚亭にとって大きな財産だという 小林さん。職員もみんな嬉しそうでこの場が光り輝いて見えました。

前夜遅くまでリハーサルをしていたと聞きました。どんなステージも裏方や担当といった担当は大変ですし、何よりも準備や心がけは何かに生かされるものです。

最後に、お疲れ様でした。そして本当にありがとう。

心からこの本を出版して良かったと感じました。

賛助会通信「はれのちくもり」発行しました(出版特別号/2019年6月号)

法人本部 2019/07/17

棕櫚亭賛助会通信「はれのちくもり」第115号(2019年6月号)を発行しました。

今回は、天野聖子著「精神障害のある人の就労定着支援」の発売に伴い、出版特別号を企画しました。

賛助会通信2019年6月号

主な内容は

  • 書評 (中村干城氏)
  • 天野聖子さんインタビュー(ピアス通信よりインタビュー記事の抜粋 ・・・ 全文はこちらから⇒ピアス通信37号を発行しました!
  • 本文より抜粋
  • 購入方法のご紹介

です。是非ご一読くださいませ。

 

また、賛助会へのご入会につきましては、こちらのページをご覧ください。

賛助会へのご入会

なお、お手元に届いていない会員の方や、住所変更等希望される方がいらっしゃいましたら、お手数ですが棕櫚亭までご連絡くださいますと幸いです。

【お礼】メンバー主催 出版記念パーティー盛会のうちに終了しました

法人本部 2019/07/16

ご参加いただいたメンバー・OBの皆様

7月13日に開催しました出版記念パーティーに、たくさんの方に参加していただきありがとうございました。

大変盛会になり、改めて、棕櫚亭が当事者の力で成り立っているのだと気がつかされました。

後日、主賓からのお礼文を掲載いたします。

参加していただいた皆様、残念ながら当日参加が難しかった皆様に、取り急ぎお礼まで。

多摩棕櫚亭協会 理事長 小林由美子

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ピアス通信37号を発行しました!

ピアス 2019/07/02

雨が降ったりカラリと晴れたり……慌ただしい空模様ですね。

さて、今回は「出版特集」ということで、メンバーみんなで本を読み、棕櫚亭の生みの親であり前理事長・天野聖子さんにインタビューを行いました!

「棕櫚亭での30年、続けられた秘訣とは?」

「棕櫚亭(しゅろってい)は読みづらい気がするが、OKが出た理由は?」

「病院で長らく働いていた天野さんにとって、よいヒエラルキーってどんなものですか?」

次々と飛び交う質問に、ときに横道に逸れたりしながら(笑)天野さんが答えていきます。

読み応えあるインタビューになっていますのでぜひ、ご覧ください!

ピアス通信37号

巻末では来月7/13(土)に行われる出版パーティーのお知らせを掲載しています。久しぶりにピアスの面々で集まりたい方、出版をとにかくお祝いしたい方、どうぞお誘いあわせの上、ご参加ください(*^-^*)

【お礼】出版記念パーティ盛会にて終了しました

法人本部 2019/07/01

令和元年6月29日に「精神障害のある方の就労定着支援(天野 聖子著)」の出版記念パーティーを開催いたしました。

当日は、小雨も混じる曇り空という天候にも関わらず、80名を超える多くの方々にお集まりいただきました。

会場の本部ビルの2階は足の踏み場も無い狭いなかの開催ではありましたが、終始笑顔で満ち溢れた暖かい会となりました。

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「参加できず残念です」というお声を数多くいただきましたが、その方々も含め多くの方に多摩棕櫚亭協会が支えられているということを改めて感じさせられ、職員一同身が引き締まる思いです。

後日、改めて当日の模様を含めて詳細を御報告いたしますが、まずは皆様にお礼まで。

本当にありがとうございます。これからもご指導、御鞭撻いただけますよう重ねてお願い申し上げます。

社会福祉法人多摩棕櫚亭協会

理事長 小林 由美子

 

1日レクで多摩動物公園に行ってきました!

棕櫚亭Ⅰ 2019/06/25

 

6/21(金)、1日レクリエーションで多摩動物公園に行ってきました(^O^)
昨年は横浜、その前は浅草、と遠出が続いていたので、今回は久しぶりの多摩動物園でした!

お天気が良かったのもあり、園内バスも利用しつつ存分にたのしんできました(^^)/

入口にあるゾウの像の前で記念写真を撮って、まず向かったのはサイ!

HP用⑥

 

 

 
大きなサイが2匹!迫力満点でした。

その後もオラウータンやユキヒョウ、レッサーパンダ、オオカミ、馬など、たくさんの動物を見て回りました。

HP用②

HP用①

 

 

 

HP用③HP用④

 

 

 

 

「今回どの動物が印象に残ってますか?」と聞いて一番に名前が挙がるのは『馬』でした!

HP用⑤

 

 

 

 

馬コーナーの前にちょうど休憩スポットがあったので、かれこれ20分近く見ていたメンバーさんもいらっしゃるくらい(^○^)

お昼には、美味しいおにぎり弁当や差し入れのチョコレートなど食べて大満足。休憩コーナーのアイスクリームやフロートも美味しかった!

最後はお土産コーナーで思い思いのお土産を購入し、たのしい一日の締めくくり。

棕櫚亭第Iが目指す、「地域で充実して生活するため」の1つの体験として、施設外におでかけした動物園は気分転換になりとてもたのしい思い出となりました(^○^)!

[ご報告]多摩就労支援ネットワーク連絡会議

オープナー 2019/06/24

2019年6月6日(木)に毎年行っている多摩就労支援ネットワーク会議を開催しました。

1部に就業・生活支援センターオープナーの本体業務の報告と3つの受託事業(精神障害者就労定着支援連絡会、医療機関・就労支援機関連携モデル事業、中小企業応援連携事業)の説明を行いました。

2部の基調講演では、「依存症・摂食障害の理解」~就労支援の手掛かりを探る~をテーマに医療法人社団 碧水会 長谷川病院 デイケア科 科長 佐々木真一氏に講演していただきました。

まずテーマの理由ですが、最近オープナーに相談に来る方は様々な問題を抱えていて対応が2、3者必要になったり、病気の複雑化など相談内容が多岐にわたってきており、より新しい情報と知識をもって支援する必要があると感じていました。そこで、デイケアで実践者である佐々木氏から情報や知識など、ポイントとなるお話しを聞きたく今回のテーマとなりました。

依存症はアルコールや薬物、ギャンブルだけでなくゲーム障害や万引き(病的窃盗症)、ハラスメントなどもあり時代と共に幅が広がっていて、医療分野でも非精神病の方に注目されているという状況を知りました。私はアルコール依存の方の支援経験がない為、最近新しい薬が出たことを知りませんでしたが、アルコールを断つのではなく減らすという新たな治療薬の登場を知りました。同時にハームリダクション(害薬を減らす)という治療観に変わってきたという話が興味深く、聞き入りました。

摂食障害については社会的文化背景として、痩せていることを尊ぶ価値観(美の意識 自己管理・節制の証など)など心理社会的ストレスと対処困難な状況が引き金になる。治療も「体重の回復」が前提であり、薬物療法は存在せず、後遺症もある話しを聞き摂食障害の難しさを改めて認識しました。スポーツ選手が記録や勝つためにストイックにトレーニングの体形改善で摂食障害になったという話しを思い出しました。

■依存者の特徴として、“シラフでの生きづらさを抱えている”ということ

「自己評価が低く」「自分を大切に出来ない」「孤独」「見捨てられ不安が強い」など

支援のポイントは

「支援する時はコントロールしない」「ルールを守らせることにとらわれすぎない」

「長い目で回復を見守る」「明るく安心出来る場の提供」「自立を促す関わり」など

■摂食障害のある方の傾向は、“期待を裏切れない生真面目なタイプの人が多い”

「疲労の覚知が難しい」

支援のポイントは、生活リズムが乱れやすいので「きめ細かな体調確認」を行う。

さらに依存症と摂食障害の背景にあるのはトラウマ体験であり、その関わりや配慮、フラッシュバック時の対応などのお話もして頂きました。

講演を聞き、これまでの知っていた依存症の知識や情報は古く、初めて聞く言葉や従来の治療では考えられないような新たな治療観など、驚きと共に知る事が出来ました。

無理に辞めさせたり、こじ開けたり、聞いたりせず無理のない環境を整えていき、医療との継続的な連携と正しい理解・知識とともに支援する姿勢が必要だと感じました。また実際、非精神病の方が働くとなった時に治療しながら定着に向けて周囲の理解や環境をどうすればいいのか考えなければいけないと感じました。

短時間ではありましたがとても内容の濃い講演をして頂き興奮して聞きました。今後も支援の質を高めていくために情報をキャッチしていこうと感じた講演でした。

 

*ハームリダクション:治療関係を維持・継続しながら関連する悪影響を少しでも軽減させる新たな治療、

 

吉岡  誠

【連載】時事伴奏⑥ ~ニュースと共に考える~

法人本部 2019/06/19

「嫌な報道が増える今~できるだけ冷静になって対応したい~」

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

ピアスタッフ 櫻井 博

令和の時代が始まりました。平成の時代にも増して「思いもかけない事件」報道が多いような気がするのは私だけではないと思います。

先日、大阪府吹田市で拳銃強奪事件が起こり犯人が逮捕されました。NHKの報道では犯人は「私のやったことではありません。私が思うのは病気がひどくなったせいです。周りの人がひどくなったせいです」と供述し、容疑を否認している(18日現在)とありました。精神障害者手帳をもっているとの報道や勤め先は障害者雇用だとの報道もありました。

私は棕櫚亭で働き始めて6年たちますが、このような報道にショックを受けました。また働いている仲間も少なからず気になった事件だと思います。

ここで私たちが考えなければならないことは、「報道に冷静に対応しましょう」ということです。マスコミ報道は精神障害と犯罪を結びつけ事件を大きく取りあげがちだからです。この犯人は犯行にあたり衣服を着替えたり、拳銃を奪うという計画性を報道から感じます。そういう意味では妄想や幻聴が「やれ」といったとしても病気にある人はやらないだろうし(もし行った場合大変なことになることを知っているから)、それを病気がひどくなったからという話を到底私は受け入れられません。

今後の捜査の過程で心神喪失状態にあったかどうか、精神鑑定になれば精神科医師の専門家の領域になるかと思います。しかし一部マスコミの「精神障害者は危険だ」といわんばかりの論調には今はつとめて冷静に対応することが大切かと思います。

不安ならば思いを聞いてもらうことも孤立に陥らない秘訣だと思います。

また障害者を雇う側にもこの事件はまれなケースだということを認識して欲しいと思います。

津久井やまゆり園の事件からもうすぐ3年を迎えようとしています。

私は先日同僚から辺見庸の「月」という本をかりてよみました。小説というかたちでやまゆり園の事月と雲件を取り上げたと思われるこの作品は、容疑者の犯行の理由が精神の病というより、自分の間違った思想、単純な思考回路によると筆者に提示され、私は深く共感しました。テレビや新聞のマスを対象にしている報道は時に大衆を迎合させるポピュリズムに繋がっていきます。このような報道がなされた時でも、われわれは恐れることなく堂々と自分の生き方を続ければよいのではないかと私は思います。

 

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