[報告]令和6年度第2回就労定着支援連絡会

オープナー 2025/02/26

2月14日、令和6年度 第2回 就労定着支援連絡会『採用面接の質を考える ~自社にとっていい人材を採用するには~』を開催いたしましたのでご報告いたします。

10月に開催した第1回ではコミュニケーションをテーマに働く現場、支援機関の立場、それぞれお話を頂きました。第2回では採用面接でのコミュニケーションを切り口に3名の方から公演、実践報告をしていただきました。今回も多くの企業の皆様、支援機関・関係機関の皆様にご参加いただきました。ありがとうございます。

お一人目は、東京障害者職業センター多摩支所、主任障害者職業カウンセラー 岡田聡子氏より「採用面接のポイント」をお話していただきました。企業が自社にとっていい人材を採用するためのポイントとして、ミスマッチを防ぐことや、応募者とお互いに働くイメージが共有していく事、そのためは何を聞き取るのか、などお話いただきました。さらに企業の方も取り組みやすいような、合理的配慮を検討するなど目的を伝えることで質問がしやすくなることや、話しやすい場を作るために聞き方を工夫していくなど伺うことができました。

続きまして当センター高橋からは「中小企業における実践事例」を報告させていただきました。採用面接までの準備として、受け入れ部署の選定、障害特性の理解に向けてのとりくみ、【採用面接のためのコミュニケーションツール】を使い、何を聞き取っていくのかなど、企業支援の実例をお伝えしました。私自身も障害者雇用を始められるという企業の方とお話することがありますが、自分たちはあたり前と思っていたことが企業にとっては不安だというお話を聞くことがあります。企業の方とお話することで、障害者雇用を理解していただくことができ、とても貴重な機会だと感じております。

そしてリゾートトラスト株式会社、東京事務支援センター センター長 北沢 健氏からは、「採用面接の質を考える」と題し、自社の実践事例をお話いただきました。面接時に働くイメージを具体的に共有することで、企業側の合理的配慮につながっていくことや、採用面接の質を高めるための事前準備などお話を頂きました。さらに選ばれる企業になるための企業としての心構えも伺うことができました。企業側の準備を伺うことができ、今後の支援に向けての力をもらうことができました。

第2部のグループワークでは採用面接を切り口に、企業、支援機関が、準備していることや意識していることなど、それぞれの立場で意見交換を行うことができました。企業によって求める人材は違っていますが、企業それぞれに工夫がされていて、仕事に就いた時を想定しながら面接を行っているなどお聞きすることができました。採用面接は企業によってカラーが違いますが、自社にあった人を採用していくという目的は同じとあらためて思いました。また支援機関側からは当事者の方が面接場面でアピールが出来るようにどんなサポートしているか、そして何を聞いてほしいかなど意見交換することができました。皆さんにとって何かヒントになになるものがあれば幸いです。

オープナーでは「精神障害者就労定着連携促進事業」を東京都福祉局より受託し7年目となります。精神障害者の障害者雇用、就労支援に関わる皆様(企業、医療機関、就労支援機関)への情報提供や交流を促進することを目的に「精神障害者就労定着支援連絡会」を開催しています。来年度もこの連絡会を行っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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