【報告】9/1(金)棕櫚亭30周年フェス(ピアス会場)その3

そのほか 2017/09/15

先ずは参加してくれた皆様、音楽や、報告会などに出演してくれた皆様、ご協力いただいた小堀先生、杉田さん、お祝いを頂いた石川先生、ぶーけの松井さんにお礼をお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。

棕櫚亭30th記念フェスをふりかえって

今回のイベントは今までにない様々な新しい試みを行っています。まずは『フェス』ということで、4会場を使って同時にイベントを行ったり、会場同士をSkype(インターネットを利用したテレビ会議システム)を使い中継を行ったりしています。

なぜそのような形になったかというと「今まで棕櫚亭にかかわってくれた方々すべてと分かちあいたい」という思いからでした。しかし、各施設合わせると現利用者だけでも100名以上いるため、ピアスの食堂だけでは対応する事が出来ません。ある実行委員から『せっかくある施設をフルに使ってお祭りをやってはどうか』という提案があり、『フェス』という形に落ち着いたのです。

しかし、『フェスをやりたい!』と大きく出たものの、参加者の見通しがなかなか立たないこと、企画の内容もいきおいで決めてしまった感もあり、『これでみんなが本当に楽しんでもらえるだろうか』と当日までずっと不安でしたが、ベテラン職員を始め全てのスタッフ、利用者の方々が、このイベントを盛り上げるためにと、準備を進めてくれました。おかげで音楽祭、絵画展、みんなの主張、活動報告会などのイベントを行うことができ、参加された方々から『楽しかった!』との言葉を多くいただくことができました。

当日の参加者も120名を超え、多くの方にご参加いただきました。少しだけですが、ピアス会場の様子をご紹介すると

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音楽祭では、歌や詩の朗読、ウクレレの演奏やバンドなど出演者の皆さんの多彩な部分をとても感じることが出来ました。観客の方々も、とてもノリがよく楽しんでくれていたようです。その中で普段はおとなしい方が音楽のリズムに合わせ、体を動かしている様子をとてもほほえましく感じました。

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天野さんの講演では棕櫚亭での30年間の活動を振り返って頂いています。会場の皆さんにも棕櫚亭Ⅰ、ピアス、オープナー、各施設でのエピソードを聞き、会場全体で共有することが出来ました。その中で感じるのは精神障害者を取り巻く状況の変化です。精神病院に隔離されていた状況から、地域に移り、就労をめざし、自分たちの幸せを発信していく。大きく世の中が変わってきたのだと感じました。最後に皆さんに向けて『当事者が自分たちでサービスを作っていく大切さ』『メンタルヘルスだけでなく、体の健康も大事』と2つのメッセージを頂いています。

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会場のいろんなところで久しぶりに会う面々や過去の写真などを見て『あー、なつかしいね!』と昔話をする笑顔がいっぱいでした。ある方は棕櫚亭の30年の年表を見て、『この時自分が最年少利用者だったです』とメッセージを残していました。またある利用者さんの『もうきっと(棕櫚亭には)来ないと思ってた。でも来て良かった』という言葉も印象的でした。またこんな形でつながり直すことが出来た。今回のフェスはそんな機会にもなったようです。

棕櫚亭は今まで、利用者の方々と『いっしょに作る!いっしょに楽しむ!』を大切にしてきた法人です。今後もこういった形で日頃の活動や、個人の報告などをしあえる機会を続けていきたいと感じています。

各施設でのイベントの様子も随時ホームページに掲載いたします。そちらも是非ご覧ください!

棕櫚亭30thフェス実行委員会 吉本佳弘

ちなみに言葉探しの答えですが『はれのちくもり』でした。CさんSさん正解ですよ!探してくれてありがとう(^-^)

 

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