[報告]第15回当事者セミナー

オープナー 2025/12/19

当事者セミナー 働く当事者が語る 「私の地図」

去る12月9日、FSXホール(旧国立市民芸術小ホール)にて当事者セミナーを開催いたしました。
当事者セミナーは、働くことに興味をもっている当事者の皆さん・ご家族・関係機関・企業の方に向けて「働ける」という気持ちになれるよう、リアルな体験談を伝え地域に普及・啓発していくことを目的にしています。今年度で15回目のセミナーとなり、国立市しょうがいしゃ就労支援センターと共催しています。参加者は年々増えており、今回はホール会場がほぼ埋まり大盛況となりました。

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第1部は、就労支援センターの吉川さんより、登壇者のお話がより理解できるようミニ講座を行いました。福祉施設やデイケアなどの特徴やサービスを映像や写真を交えて丁寧に説明していただきました。

第2部では、3名の登壇者に「働く当事者から伝える 私の地図」をテーマに、働きはじめるまでに準備をしてきたこと、病気や障害との付き合い方、働こうと思った動機やモチベーション、働き続けるコツなどを一人ずつ語っていただきました。

1人目の倉林さんはクローズで働く難しさや統合失調症と診断をされた時の受け入れられない葛藤など、うまくいかない人生の苦悩や経験を赤裸々にお話されました。また就労移行支援事業で訓練をし、「支援者と協力して客観的に自分をみつめることが大事」だという言葉は印象的でした。

2人目の廣瀬さんは、デイケアから就職した方です。就職後、慣れていきながら徐々に勤務時間をのばしていき、有給をうまく使いながら体調を崩さないようにしてきたこと、目標や決意はなかったけど目の前の仕事をこなし、1日1日を頑張って過ごして「気づけば勤続19年だ」と話されていました。

3人目の有村さんは、特別支援学校の実習を通して介護施設に就職を決めた方です。学生時代、スポーツもしていたため体力があり、休むことがなく、清掃業務をして周りからの「ありがとう」がうれしく、好きなことを続けれていると話されていました。

3名は統合失調症、うつ病、知的障害のそれぞれの診断であり、それぞれの道で就職につながりましたが、その3名皆さんに共通していたのは “生活リズムをきちんとすること”だということです。「睡眠をしっかりとる」「決まった時間に起きている」とお話されていました。
また、“コミュニケーションは大事”で「会社に自分のことを伝える」「支援者に相談して気持ちを発散した」「報連相を意識している」などのお話されていました。
これは障害あるなしかかわらず誰もが共通することだと共感しました。
上記のことができているからこそ、会社がご本人の理解をして受け入れている事も大きいと思いました。

今回、セミナーのテーマ“私の地図”は、それぞれが自分の位置を確認しながら、しっかり歩み続けている。今の自分がここにいるというリアルストーリーがここにあるなと感じました。
登壇者からのエールも「焦らず、きちんと手順を踏んだ方が成功するし長続きする」「人の力を遠慮せずに借りる」などこれから働きたいと思っている参加者には印象に残る言葉になったのではと思いました。

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休憩を挟み後半は質疑応答の時間とし、3名がステージに上がり、事前に送って頂いた質問や会場からの質問にもお答えしました。
アンケートを一部紹介致します。
「今後も当事者セミナーを続けて欲しい。」「1部のミニ講座があってイメージしやすかった」「来てよかった。とてもためになった」「自分がこれから何をするのかイメージできた」などの言葉を頂き、セミナーを企画した側としては目的を果たせたと思い、大変うれしく思います。

今回の当事者セミナーも大勢の方が参加され、当事者でしか話せないリアルなことばを届けることが出来、大盛況に終えることが出来ました。収録した映像を編集しYouTube版で申し込みをされた方へ配信予定しています。
当事者セミナーは、毎年開催しておりますので、来年度もチェックして頂ければと思います。最後に働きながらも当事者セミナーの準備をしてくれた3人の登壇者に感謝いたします。ありがとうございました。そして、本当にお疲れ様でした。

(オープナー吉岡)

 

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