斉藤病院で出前講座を行いました。

オープナー 2017/03/30

H29年3月11日、出前講座で斎藤病院に行ってきました。
現在就労されている方、今後就労を考えている方が集まり、土曜日にも関わらず利用者15名、職員3名、計18名の方にご参加いただきました。

今回の出前講座では、当事者の話がぜひ聞きたいとのリクエストに応え、講師に現在アースサポート株式会社に勤めている樋熊さんをお迎えしました。発症のきっかけからデイケア時代、さらにピアスの訓練を経て就職したことや、五年半働いた後、転職して現在の仕事をしていることなどをお話ししていただきました。いろんなチャレンジをしながらも上手くいかないこともあって、それを何度も乗り越えたからこそ、今の樋熊さんがいるんだと感じ、一時間があっという間でした。

また、樋熊さんへの質問では「ストレス発散はどうしていますか?」「採用される為にはどうすればいいですか?」などがありましたが、自分の体験談を含めながら、一つずつ真摯に答えてくれました。さらに、あるデイケアメンバーからは「これだけの文章を書ける気力がすごい」といった言葉もいただきました。
体験談が終った後は、職員からピアスとオープナーの説明をしました。皆さん、真剣に話を聞いてくださっていて、就労に対しての関心を高くもっている方が多かったように思います。感想では「オープナーのようなサービスがあることがわかってよかった」「わかりやすかった」との嬉しい声もありました。

このような声が聞けたのも、正直な気持ちをありのまま話をしてくださった樋熊さんのおかげだと思います。私が入職したてで右も左も分からないときに、樋熊さんは優しく色々なことを教えてくれました。私の中ではまるで先輩のような存在です。こうして一緒に講座をすることができ、懐かしさと嬉しさを感じた一日でした。

病院での出前講座は初めての経験だったので上手く伝えられるか、満足してもらえるか不安でしたが、皆さんが温かく迎えてくださったので、居心地がよくあっという間の二時間でした。「オープナーを使ってみたい!」と言ってくれる方もいて、出前講座の担当としては嬉しい限りです。このように病院での出前講座は、就労に対して「就労したいけど不安」「何をすればいいかわからない」という方が就労へ踏み出すきっかけになるのかもしれません。就労の厳しい現実を伝えることも必要ですが、それと同時に就労への希望と楽しさを伝えられるようにこれからも活動を続けていきたいです。

本田 美咲

~樋熊さんの感想~

『斉藤病院のデイケアの人たちを見た時、懐かしさを覚えた。自分もデイケアだけ行っている時代があったから。ゆっくり時が流れていて、時間だけが一杯あって、退屈だった日々。

そんな雰囲気の中で、リラックスして、原稿を読めたし、質問などの応答もできた。聞いていないようで、よく私の話を聞いていたんだなあというのが、感想や質問に随所に現れていた。今回、原稿作りは大変だったが、また、同じ境遇だった人たちの力になれるような、活動を続けていきたいと思う。』

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談話室にて天野さんの送別会を行いました!

オープナー 2017/03/30

平成29年3月24日(金)にオープナー談話室で天野さんの送別会を盛大に行いました。
当日はオープナー開所時のメンバーから現役メンバーまで、総勢約80名の方が駆けつけてくれました。
今回の送別会では新しいメンバーが一部司会を行うなど、新旧メンバーがMIXしあいながら会を進めました。

CIMG0080まず初めに、天野さんからオープナー開所にまつわる歴史や談話室を作ってきたメンバーとの思い出、葛藤などを話してもらいました。そして、これからは働き続けている当事者から、社会に向けてのメッセージを発信していってほしい!と力強い言葉をいただきました。

途中、スライドショーでオープナーの名前の由来や歴史を振り返り、天野さんを始め、当時のメンバーからも「懐かしい!」との声と表情が溢れていました。

CIMG0096

 

メンバーから天野さんへの一言メッセージでは、「オープナーがあって本当に助かった」「棕櫚亭と出会えたことが幸せ」など、心のこもったたくさんの言葉が続きました。心温まる時間がもっと長く続けばいいのに…と思っていました。

 

最後は、グラッシーズの「贈る言葉」とOさんのエールで締めくくり、天野さんの感涙が流れていました。

CIMG0148 CIMG0138

会が終了した後も天野さんと話し足りないメンバーは、別れの時間を惜しみながら写真を撮ったり握手したり…そんな姿にジーンとしてしまいました。
IMG_3712一方、司会とういう大役を果たした新しいメンバーは、緊張しながらも2人で支え合いながら、進めることができた様子で、会の終了時にはほっとした表情が印象的でした。

終わりに…

天野さんから「利用者に飛び込みなさい」と育ててもらってきたこの12年間。ほんの少しではあったが、言葉の意味がわかったような気がしています。特に天野さんとメンバーの関係がお互いに一人の人として真摯に接し続けたこと、天野さんからの愛情の大きさ・深さが伝わり、そしてメンバーからの想いが伝わり…。本当に全力でぶつかってきたからこそ出来上がってきたオープナーであり談話室だと心から感動した時間でした。

川田 俊也

SPJの活動について

そのほか 2017/03/17

棕櫚亭当事者活動が始まりから2年目を向かえようとしていますが、事務局が立ち上がってから、1年目当事者3人、現在は4人に増え、来年度の半期活動予定も決まりました。SPJとは(棕櫚亭のS、ピアのP、事務局のJ)の略で、以前あった当事者の集まりを発展させ職員に頼らず、自分達が、病気を持っているメンバーと共に活動したいという希望が天野前理事長の考えとマッチしたことで始まりました。

昨年度は勉強会2回、料理教室2回、茶話会2回などを行ないました。

今回お伝えするのは3月11日、ピアスⅡで行なった茶話会の様子です。茶話会の内容は蒸し返さないというルールで明らかにはできないのが残念です。6名のメンバーの一人暮らしをしている人もこれからしようと思う人も、実際「こんなことに困る」みたいな率直な意見交換もできました。一人暮らしの楽しいことや、こんなことに困ったなど盛りだくさんな2時間でした。

今回参加いただけなかった人もぜひ今後の茶話会に参加ください。話すことですっきりできる体験をきっと得られると思います。

今回の茶話会を始めるにあたって天野さんには、この2年間SPJを一緒に立ち上げてくださり、相談に乗ってくださったことに感謝の気持ちを込めてSPJ事務局からスカーフ2枚と花束、色紙を送らせていただきました。

スカーフは女性2名が新宿まで求めてくださり、天野さんも大変喜んでくださりました。今後も少しの間アドバイスをいただけることになり、力強いです。

当時者の当時者による活動が、「病気があっても幸せを感じられる」その一翼を担える活動ができればと、考えています。

SPJ写真

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【報告】拡大版多摩就労研究会

オープナー 2017/03/15

平成29年2月24日、年度最後の多摩就労研究会を行いました。
いつもの会場を飛び出し、拡大版として講演・実践発表・フロアとのディスカッションを企画しました

この「就労研」は、各機関の実践者が主体的に参加し、本音で語り互いに切磋琢磨し連携を図ることを目的にしています。
以前、行っていた「就労研」をバージョンアップし今回、多摩地区にある障害者就業・生活支援センター(中ぽつ)3つが協力し、多摩地区の就労支援機関、医療関係者に呼び掛けし年4回程度の定例の研修会をおこなっています。

今回は、いつもより多め、そして議論できるくらいの45名が参加しました。
拡大版のテーマはやはり「精神障害のある人の定着支援」

まず、文京学院大学の松為信雄先生に講演していただきました。先生の幅広い視点で来るべき平成30年をどのように乗り越えていくのか、現状の問題点や今後の課題、支援者に望まれること・問われることを見事に分析し分かりやすく講演いただきました。福祉から雇用の流れを「キャリア」の概念で抑えること、「パラダイム(見方)を変える」ことがこれからとても大事になるというメッセージをいただきました。

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講演と実践報告の間をつなぐキックオフにタラントの野路氏が「精神障害のある人の定着を考える上で定着率の問題に触れ、就労までの流れを図式化したもので説明し、整理して後半が始まりました。

実践報告では大阪精神障害者就労支援ネットワークの金塚たかし氏就労移行支援事業ピアスの高橋しのぶ氏より報告してもらいました。

金塚氏からは、大阪での実践と支援の基本に触れ、雇用定着には信頼関係を作っていくこと・語ることで精神障害のある人は元気になっていくこと・支援者として何故就労支援を取り組むのかを報告いただきました。

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また、高橋氏からは「精神障害者の定着支援からみえるもの」をピアスの利用者で3年以上定着している方の支援量をデータ化し、お話しいただきました。精神障害者の支援の量は年数に関係なく減らない事実は分かっていながらも、衝撃でした。

その後ディスカッションでは信頼関係を築いていくことの大切さ、だからこそできる支援があることなどそれぞれの視点から意見をいただきました。

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今回の懇親会は「講演を通して感じたそれぞれの思いを熱いうちに語り合いたい」と思い会場を変えずにデリバリを頼み、立食形式で行いました。参加者の半数以上の方々にご参加いただき、講演の時間では消化しきれなかった疑問や思いを語り合うことができました。

私は松為先生とお話しさせてもらい、地域ネットワークをつくる上で大切な四つのポイントを教えていただきました。
①目的の共有②情報の共有③思いの共有④ノウハウの共有です。
共通の目的をもって、情報交換をしながら思いを分かち合い、それを実現化するためのノウハウを共有することでネットワークがつくられていくということを教えていただき、感銘を受けました。多摩地域のネットワークを作っていくため定期的に集まっていますが、私自身ネットワークがどう作られるものなのか、またどういったものがネットワークというのかよくわかっていませんでした。そんな中、松為先生のお言葉を聞いて私のなかで漠然としていたものが少し見えてきたように思います。

4つのポイントから考えると今後、多摩就労研で取り入れたいことはノウハウの共有だと感じました。そのために実際の現場で当事者とどう関わっているのか、組織としてどのような取り組みをしているのか、各機関の具体的な事例を伝え合う機会を提案してみたいと思います。多様なニーズへの対応が必要とされている今、当センターだけでは対応できないことも他機関からの知恵を借りることで問題解決への糸口をみつけられるかもしれません。

本田 美咲

1日外出レク 浅草に行きました!

棕櫚亭Ⅰ 2017/03/14

春のような晴天に恵まれた3月10日(金)
メンバーみんなが楽しみにしていた1日外出レクで
浅草に行ってきました!

3.10浅草③   3.10浅草④

1か月前からプロジェクトを組んで
当日の交通手段やお店選び、しおりの作成と
自分たちで準備を進めてきました。

3.10浅草②   3.10浅草①

3.10浅草⑤

昼食はホテルのビュッフェでちょっとリッチな気分を楽しんだり
有名な老舗の天丼屋さんで食べて
すっかりお腹いっぱいに。

そのあとでみんなで仲見世をゆっくり歩きながら
雷おこしや人形焼を買ったり
浅草名物をたっぷりと楽しんで
大満足の1日になりました。

普段はなかなか遠くへ外出する機会が少ないので
これからもこのような機会を大切に続けていきます。

 

 

絵画ワークショップ「世界で一つの絵を描こう!」開催しました

棕櫚亭Ⅰ 2017/03/08

晴天に恵まれた2月26日(日)
国立市民の方に向けての絵画ワークショップ「世界で一つの絵を描こう!」を開催しました。

この企画は棕櫚亭が国立市民の方々との交流を深めたいとの思いから始めたものです。

当日は12名の方が参加されてそれぞれが思い思いに
アクリル絵の具を使ってダンボールに絵を描いていきました。
2.26ワークショップ②   2.26ワークショップ①

アクリル絵の具を使うのが初めての方も「とっても楽しい」という声があったり
1人で5枚以上の絵を描いたりと楽しい雰囲気に溢れた時間になりました。

参加された方からは
「緊張したけど楽しかった」 「久しぶりに絵を描いた。ストレス解消になった」
「アクリル絵の具は初めてだったけど大変良かった、
楽しかったのでまた参加したい」という声が聞かれました。

最後に講師の小堀令子先生からそれぞれの絵についての
講評をいただき笑顔の中で終えることができました。

ぜひこれからも続けていきたいと思います!

2.26ワークショップ⑤ 2.26ワークショップ④

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3月の活動予定表をお知らせします

棕櫚亭Ⅰ 2017/03/07

3月の活動予定をお知らせします。

通常のユニット活動やプログラムの他に

3月10日(金) 1日レクとして浅草に行きます。

3月31日(金) 年度末の特別昼食会を開催します。

長きにわたって棕櫚亭創立時より働いてきた
藤間陽子さんが3月31日で退職することになりました。
残り少ない日々ですがみんなで温かく藤間さんを送りたいと思います。

年度末で忙しい日々が続きますが元気に楽しく頑張っています!

3月活動予定表

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【報告】家族説明会を開催しました

ピアス 2017/03/03

去る1月14日(土)にピアス家族説明会を開催しました。

就労準備というとついトレーニングにばかり目が向きがちですが、日々の生活の事・病気や障害との付き合い方もとても大切な事柄です。ピアスではご家族にもご理解を頂きながら一緒に取り組んでいくために定期的にご家族向けの説明会を開催しています。 (さらに…)

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「ピアス通信第12号」を発行しました

ピアス 2017/03/01

ピアスの「作業体験プログラム」で利用者が作成している、SSKPはれのちくもり別冊 ピアス通信第12号 を発行しました。

ピアス通信12号

今回は、1月23日にピアスの就労プログラムの中で、調布はしもとクリニックの橋本先生をお招きして講演をしていただいた内容を取り上げました。お話の内容や、みなさんから出た質問へのお返事も掲載しております。

また、ピアスの卒業生の方にインタビューに応じて頂き、ピアスを利用して就職するまで、また就職してからのお話を聞かせてもらいましたので、是非ご覧ください。

なお、誠に勝手ながら、3月号・4月号はお休みさせて頂きます。次号の発行は5月末を予定しております。ぜひお楽しみに・・・!

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