去る2月5日、立川商工会議所 会議室にて「令和7年度 第2回 就労定着支援連絡会」を開催いたしました。
オープナーでは、東京都福祉局より「精神障害者就労定着連携促進事業」を受託し、今年度で8年目を迎えます。本連絡会は、精神障害者の雇用や就労支援に携わる皆様(企業、医療機関、就労支援機関)への情報提供や交流の促進を目的に開催しており、今回は約50名の皆様にご参加いただきました。
今年度は「改めて、精神障害を学び直す」「自分たちの知識のブラッシュアップや事例を通して理解を深める」をコンセプトに開催しています。 昨今、参加者の皆様から「障害者雇用における復職をテーマに扱ってほしい」というお声を多くいただくようになり、現場の支援事例としても休職・復職に関する相談が増えている実感があります。
そこで今回は、「精神障害者を『理解する』とは ~障害者雇用における復職支援のあり方を考える~」と銘打ち、連絡会を開催いたしました。
まず基調講演として、私設心理相談主宰・帝京大学心理学科非常勤講師の佐々木 真一 氏より、「精神障害者の就労継続のために大切なこと ―休職と復職を支援する手掛かり―」と題してご講演いただきました。
障害者雇用における望ましいあり方や労働衛生上のルールの確認、また「リワーク支援」という用語の解釈の整理などを行っていただきました。疾患によって支援の目的や医療連携の必要性、職場環境調整の視点が変わることなど、より個別性の高い対応と連携が重要であることを改めて確認することができました。
続いて、現場での具体的な取り組みについて、2つの視点から事例報告をいただきました。
福祉・医療の現場から 社会福祉法人武蔵野 ジョブアシストいんくる サービス管理責任者 松村 佳子 氏、および公益財団法人井之頭病院 デイケア室 瀧嶋 優輝 氏よりご報告いただきました。 就労支援事業を利用して就職した方が、休職を経てデイケアでのリワーク支援を受け、復職に至るプロセスについて発表いただきました。
普段デイケアで提供される具体的なプログラムを知る機会がなかったこともあり、改めて内容や利用のイメージを深めることが出来ました。また、連携のタイミングなど、ご本人を中心とした「顔の見える支援チーム」をどう構築していくかという、支援の基本に立ち返る重要性を感じることができました。
企業の現場から リゾートトラスト株式会社 人事企画部ダイバーシティ推進室 東京・横浜事務支援課課長 北沢 健 氏よりご発表いただきました。 同社では、社内で「職場復帰ハンドブック」や「職場支援プラン」を策定されており、障害者雇用のみの適応ではなく一般の社員と共通したものになっているとのことでした。ケースバイケースの個別対応ではなく、一律なルールで会社の枠組みとして策定されており、ご本人とのすれ違い予防やリスク回避を意識しているとのことでした。また、事例のお話では、復職するタイミングでの環境配慮・合理的配慮の事例、安心して休める・安心して復帰できる環境や「長く働くためのキャリア選択」を行うための意識について具体的に説明していただきました。企業側の具体的な体制整備のあり方は、参加者の皆様にとっても大変参考になるものでした。
連絡会の最後には企業担当者、支援者、行政・公的機関支援者等、参加者の所属分類ごとに分かれてグループワークを行い、感想や同じ立場での質問・各現場の現状の確認やアイディアのシェアなどを行っていただきました。企業担当者の皆様のテーブルでは、前段の北沢さんのご発表を受けて、自社での取り組み状況やまだ導入していない制度をどう考えたらいいのかなど、活発な意見交換がありました。その他各グループでも事例の相談や、視点の共有など同じ立場ならではの時間を持つことが出来ました。
これからもご参加の皆様からもアイディアを頂きながら日々の支援につながるテーマで企画を行っていきます。ご参加の程、どうぞよろしくお願い致します。








