SSKPはれのちくもり ピアス通信第10号を発行しました。
11月に行われた理事会の報告や、新理事長 小林由美子へのインタビュー、東京YMCA医療福祉専門学校での講演の様子など、盛りだくさんとなっております。ぜひご覧ください。
⇒関連記事
SSKPはれのちくもり ピアス通信第10号を発行しました。
11月に行われた理事会の報告や、新理事長 小林由美子へのインタビュー、東京YMCA医療福祉専門学校での講演の様子など、盛りだくさんとなっております。ぜひご覧ください。
⇒関連記事
2016年11月13日に行われました理事会の決定を受け、天野前理事長から理事長の職を引き継ぐこととなりました。ここ10年をかけて取り組んできた組織継承に、一旦の区切りが着きほっとしたと同時に、大きな役割に身の引き締まる思いです。さらに、棕櫚亭は来年で活動開始から30年を迎えます。その様な節目の年を前に、この継承が無事に行われた事をとても嬉しく思っています。
この30年を振り返ってみると、棕櫚亭には10年ごとに大きな事が起こります。まず、最初の10年には、社会福祉法人を設立し、通所授産施設を開所しました。法人格を取得した事で、受託できる事業も増え、提供出来るサービスの幅を増やしていきました。そして、さらにその10年後には、障害者自立支援法(現:障害者総合支援法)が施行され、棕櫚亭も、この法改正に合わせ、サービスを再編するという事を余儀なくされました。収入面でもそれまでの箱払い(年度払い)から、個別給付(日払い)に変わり、自分達の意識を「施設運営」から「施設経営」に変えていく必要にも迫られていきました。質の高いサービス提供と経営のバランスに四苦八苦しながら、法人全体が一つになってこの荒波を乗り越えたのを、昨日のように思い出します。そして、30年を迎える今、社会福祉法の改正が行われようとしています。この法改正は「社会福祉法人制度の大改革」と言われ、またまた棕櫚亭にも荒波が押し寄せてきそうです。本当に10年ごとにいろいろな事が起こります。でも、天野前理事長はこんな事をよく言っていました。「組織は10年で腐る。」この言葉を考えれば、色々反論したい事はあるにせよ、法改正も組織の活性化には必要な事なのかもしれません。ただし、そこに飲み込まれることなく、棕櫚亭らしさは大切に守っていかなければと思っています。
最後に少しプライベートな話になりますが、数日前に理事長交代を知った友人から、メッセージが届きました。私もそれへのお礼と、ただ旧友という事もあり、少しの不安と本音を織り交ぜた返信をしました。するとさらにこんなメッセージが送られてきました。
「あなたの仕事についてはほとんど全くと言っていいほど、知識がありませんでした。でも時折、棕櫚亭のホームページを見たりしている内に、ああ、こんな世界があって、こんな風に頑張っている人たちがいるんだと気付きました。魅力的な方もたくさんいて。だから素晴らしいじゃないですか!!そんな世界をけん引していけるという事は!!!」
この言葉は、新しい出発にまだ少し躊躇する、私の最後の最後の扉を開けてくれるものとなりました。そして、これは利用者の方々、そのご家族、棕櫚亭がこれまでお世話になった沢山の方々から頂いた言葉の様にも感じています。「棕櫚亭があってよかった。」そう思っていただける様な組織を、職員と共に創り続けていきます。これからも皆さんに助けて頂く事ばかりだと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
平成28年11月24日
多摩棕櫚亭協会 理事長 小林由美子
理事長天野聖子から今季限りでの退任の意向がだされたことを受け、先日の理事会で理事長の互選が行なわれました。天野前理事長の退任を惜しむ声や、新しい世代への期待といった意見が出される中、前常務理事の小林由美子が新理事長に、理事の高橋しのぶが新常務理事に選出されました。任期は2年で平成28年11月19日から平成30年11月18日となりますが、改正社会福祉法との関係で実質は平成29年6月までの任期となる予定です。
常々天野前理事長が申しておりました「他に先駆けた世代交代」へと又一歩前進し、新体制におきましても変わらず精神保健業界の牽引役であるべく研鑽を積み、山積する課題に取り組んでいく所存でございます。とは言え、大幅に若返ったことでの組織としての未熟さはあろうかと思います。従いまして皆様におきましては引き続き変わらぬ、多摩棕櫚亭協会へのご支援・ご指導をいただければ幸いです。重ねてお願い申し上げます。
尚、10年にわたって理事長を務めました「天野前理事長の退任挨拶」や「小林新理事長の所信表明」につきましては、後日当ページでアップする予定です。今しばらくお時間をくださいませ。
社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会 法人本部
多摩棕櫚亭協会は、利用者支援を軸に地域の創造や人材育成など精神保健の包括的な底上げを図りたいと考え、「発信し 提言し推進する。」という理念のもと日々活動しています。
多摩棕櫚亭協会は多くの研修会を主催、後援、協力しています。「働く当事者からのメッセージ」「障害者の職場定着をめざして」「発達障害をもつ方へのCESプログラム」など、最新情報を掲載しています。
過去の取材・メディア掲載/講演・講師情報を掲載しています。多摩棕櫚亭協会では、各種プレス、メディア、マスコミ関係の取材、および各種講演、講師のご依頼やお問い合わせを受け付けています。
ピアスは障害者総合支援法に基づく「就労移行支援事業」の提供施設です。精神障害の方(発達障害を含む)の一般就労に向けた働く力を身につけるために、準備訓練をオーダーメイドで提供しています。
障害当事者や PSW として働く職員向けの「精神保健」関連書籍を紹介します。実務に役立つだけではなく、「精神保健」に関する深い知見を得ることができる〈おすすめの書籍〉です。
ピアスのトレーニングを経て就職をされた方は、開所以来 170名以上にものぼります。 ピアスの卒業生は、どのようにピアスを利用し、それが今の仕事にどう生かされているのでしょうか?
特集/連載『往復書簡』精神障がい当事者と健常者職員が共に「境界線」を探る心の書簡のやりとり。ピア(当事者)の時代だからこそ自分達のありようを見直したい。全16回
特集/連載『ある風景』職員の心に刻まれたあの作業所の風景。時代や仕組みは変わっても、あの頃の思いや文化は今もきちんと棕櫚亭に息づいているだろうか? 全13回
新刊書『精神障害のある人の就労定着支援 – 当事者の希望からうまれた技法』天野聖子 著/多摩棕櫚亭協会 編著(中央法規出版) の紹介ページ。2019年5月28日発売
私は『精神障害のある人の就労定着支援』をこう読んだ。地域・医療など精神保健の分野で活躍される方々にこの本を読んだ〈感想〉や〈想い〉を大いに語っていただきます。