時事伴奏⑧ ~番外編・名古屋 愛知美術館へ~

法人本部 2019/12/27
愛知美術館へ ~小堀令子先生の作品を訪ねて名古屋に発つ~

 社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

ピアスタッフ 櫻井 博

展示期間は2019年12月15日で終了してしまいましたが、棕櫚亭Ⅰの絵画の講師をお願いしている小堀令子先生の絵を鑑賞する為、12月8日に日帰りで愛知県名古屋市まで行ってきました。この企画展は 「地球 爆」 とテーマが名づけられ、その中で小堀先生はとてもエネルギッシュな作品を発表されていました。

10人の画家による「地球・爆」展

「アースアタック」というのが先生のずーっと大事にしてきたテーマで、9月5日から開かれた六本木ストライプハウスギャラリーでも「Black Hole&Earth Attack」とご自身の作品を発表されています。この時は棕櫚亭の方々のライブも催されたようです。(その模様は棕櫚亭ホームページでみることができます。)

名古屋企画展のパンフレットから抜粋した文をご紹介させていただきます。

全長200メートルを超える「反・戦争・絵画」を目撃せよ。

岡本信次郎を中心とした10人の画家による「地球・爆」展が愛知県美術館で開催

本プロジェクトは、2001年のアメリカ・同時多発テロ事件に呼応した岡本と伊坂の呼びかけを発端とするもの。メンバーで「共作」するというアイデアのもと07年から本画の制作を開始し、13年に完成した大1番は同年のあいちトリエンナーレで紹介され

無題た。本店では11組・150点のパネルで構成された。全長200メートルを超える連作の完成版をみることができる。(中略)20世紀の戦争が人類にもたらしたものとは何か。という問いに戦前・戦後の世代が向き合って誕生した「地球・爆」プロジェクト。その約18年を経て完成した「反・戦争・絵画」を体験してほしい。

10人の画家:岡本信治郎、伊坂義夫、市川義一、大坪美穂、小堀令子、清水洋子、白井美穂、松本旻、山口啓介、ワンシュウイエ

小堀先生の願い

絵画から何かを得るのは自由だと思います。今回は学芸員の方の1時間ぐらいの制作秘話も聞かれ、ますます立体的に先生の絵が感じられました。一枚のキャンバスに2~3人で作画をする手法などは他では見られないことです。作品を大きく描くまえに小さなデッサンを用意し、それを大きく描く手法を取り入れて作品にしていった過程を想像すると、いかに作品を仕上げていく過程が大変なのかということが伺えます。

私が小堀先生の絵から感じるのは、とてつもないエネルギーの力と恒久的な反戦、平和への願いです。ここに先生の絵と対峙していると時間の経過も忘れてしまいます。来年どのような作品がみられるか今から楽しみにしています。

最後に ~今年もありがとうございました~

今年も「時事伴奏」を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。

新しき一年が、皆さんにとって良いよい年となりますように。

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