『往復書簡 1 – 櫻井博 と 荒木浩』 Part ❾ “思春期を振り返る -櫻井 博からの手紙”

法人本部 2018/02/14

往復書簡 01 荒木浩と櫻井博

思春期を振り返る

偏差値教育におけるゆがみ

前略
荒木 浩 さま

前回、自我と他我に関して触れました。私は自我と他我の考え方をここで話そうと思いはありません。
ただ自分が物心ついた頃、集団にはいるのが怖かったことで、避けて逃げていたことがありました。そのことで社会性みたいなものの形成が遅れ、自分を追い込み、その結果病気になったのかもしれないとの思いがあります。自分の殻に閉じこもり、気の合う人と話し遊び群れるという考え方です。
その当時(1980年代)も大学生が大人の社会性についていけず、悩みひきこもる人もいました。私の場合
「自分が大人の社会になじめない」そのような苦手意識はありました。今考えると「なんでだろう」と、疑問に思います。自分が社会を見ようとしないで、見ないですぎた分、あとにつけはまわってきました。
荒木さんは自我と他我についてエピソードは忘れたと言っていますが、わかった時があったのですね。自分と他人を違うとういう認識が確固としてあったということですね。
その認識も荒木さんが社会になじんでいたからだと思います。

荒木さんに前回、自我と他我について説明していただいたことありがたく思っています。前回は性格と病気に関して私なりの考えを書きましたが、「アイデンティティの確立は今受けしない」と、荒木さんは書かれていて、その根拠がインターネットの出現だと言われると「なるほどなあ」と、納得するも、隔世の感に似たものがあります。

私の高校生活はサッカー部の練習に多くの時間を割いたと思います。進学校な為か部活は盛んではありませんでした。一回目の書簡で荒木さんが触れた、偏差値も私の年代(1970年代後半)も重要視されていました。私が現役で大学を受けた年が共通一次試験元年でした。私はクラブ活動に身を入れるいっぽうで、なにか自分の確立した考えを確立したいと思いました。勉強はできるほうではなかったですが、そのころ読んだ、前回お話しした、坂口安吾の「堕落論」にひかれ、勉強からドロップアウトしました。自宅学習が必要な理数系はほとんど勉強しなかったです。

大学進学があたりまえの高校で、すこしでも偏差値のいい大学を目指す校風には当時馴染めなかったです。
大学浪人時代、「偏差値を上げるのは皆ができない問題に正解することだ。」と思い、そのへんの技術的なことに一生懸命になったことは、ゆがんでいるとおもいました。基本的なものを飛び越した感じはありました。(基本的な知識はおざなりにし、応用的知識の習得訓練)

浪人時代の一年(多分一生で一番勉強した一年)は自分にとっても、精神的にも肉体的にも追い込まれた一年ではなかったかと思います

自然気胸を発症したのもこの一年の冬でした。そして受験を控えた当日、統合失調症にかかりました。
このおいこまれた経験は、自分の性格ではなく、自分がつくりだした世界にも起因するのではないかと思うこともあります。

往復書簡 01 荒木浩と櫻井博

櫻井 博

小さいころ病気の兆候はあったか?

小学生の頃、落ち着かず人にちょっかいをだして、いじめられた経験から発達系の障害もあったのかなと思うこともありましたが、少なくても幻聴、妄想がなかった日々があったのですから、やはり病気になったのは高校生活の過ごし方が大きく影響したのではないかと思います。
やるせない気持ち、不安な気持ちを内包しながら、罹るべくして罹った病気ではなかったかと思うこともあります。

病気になっても幸せ感を得られた

自分の偏差値で、せーいっぱい背伸びして入学した高校で劣等感をもちながら過ごしたことも、自分が歩んできたことには変わりません。今回この往復書簡を書くにあたって思い起こした高校生活も綺麗ごとばかりではなかったかと思います。
ついつい自分の過去は脚色しがちです。
でもこの10代最後の年に病気に罹ったことは、「不幸でもあり幸せでもあるかな」と最近思えるようになりました。そうでなければ、ズーっと偏差値のより高いところを目指し続け、数字でその人の能力をみて、格差社会における、いわゆる上のほうを、偏差値を上げるのと同じように目指す。そんな生き方だとしたら、いまのような幸福感は得られなかったと思うからです。

草々

櫻井 博

「手紙」を交わすふたり

櫻井 博

1959年生 57歳 / 社会福祉法人多摩棕櫚亭協会 当事者スタッフ(ピアスタッフ)

大学卒業後、職を転々としながら、2006年棕櫚亭とであい、当時作業所であった棕櫚亭Ⅰに利用者として通う。

・2013年   精神保健福祉士資格取得
・2013年5月  週3日の非常勤
・2017年9月  常勤(現在、棕櫚亭グループ、なびぃ & ピアス & 本部兼務)

荒木 浩

1969年生 48歳 / 社会福祉法人多摩棕櫚亭協会 ピアス 副施設長

福岡県北九州市生れ。大学受験で失敗し、失意のうち上京。新聞奨学生をしながら一浪したが、ろくに勉強もせず、かろうじて大学に入学。3年終了時に大学の掲示板に貼っていた棕櫚亭求人に応募、常勤職員として就職。社会はバブルが弾けとんだ直後であったが、当時の棕櫚亭は利用者による二次面接も行なっていたという程、一面のんきな時代ではあった。
以来棕櫚亭一筋で、精神障害者共同作業所 棕櫚亭Ⅰ・Ⅱ、トゥリニテ、精神障害者通所授産施設(現就労移行支援事業)ピアス、地域活動センターなびぃ、法人本部など勤務地を転々と変わり、現在は生活訓練事業で主に働いている。

・2000年   精神保健福祉士資格取得

もくじ

  • 『往復書簡 1 – 櫻井博 と 荒木浩』
    Part ❿ “タイトル未定 – 荒木 浩からの手紙”
    👉
    2018年2月28日(水)公開予定

 

Photography: ©宮良当明 / Argyle Design Limited

家族講座(第2回)のお知らせ

なびぃ 2018/02/03

なびぃでは、毎年ご家族向けの講座を企画しています。

1月にはお金のことについて講座を開催し、ご好評をいただきましたが、今年の第2回は「笑いヨガ」をやります。「笑いヨガ」は誰にでも簡単にできる笑いの健康体操です。

身体に酸素をたっぷり取り込める笑いの体操で、健康効果を実感してみませんか?

日 時  平成30年3月17日(土) 13:30~15:00

場 所  社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会 法人本部ビル2階 (アクセス

講 師  岡井 裕美 氏 (日本笑いヨガ協会)

定 員  30名 定員になり次第、締め切りとさせていただきます

参加費  無料

申込み  お電話にてお申込み下さい

なびぃ:042-571-3103 (火曜日~土曜日 10:00~18:00)

【報告】家族講座を開催しました

なびぃ 2018/02/02

去る1月27日(土)、今年度1回目の家族講座を開催しました。雪の残る寒い中、39名の方にお集まり頂きました。

講師の村井さんからはファイナンシャルプランナーの視点から、10年後20年後・・・家族全体の、そして親亡き後のこどもの家計をどう考えていったら良いのかというお話を聞かせて頂きました。

将来の収支の予想を自分たちで立ててみる方法や、その時にどんなポイントを押さえておけば良いのか、IMG_4586また親がいなくなった後の相続のことやどんなお金の残し方があるのかなど、具体的なエピソードなども交え分かりやすく解説してくださいました。

 

私自身、「お金のことはデリケートだし、とっつきにくいテーマだな・・・」と思っていたのが、「こういう風に考えていけばいいのか」と思えるようなヒントをたくさん頂けました。中でも一番印象的だったのは「意外と何とかなるんですよ」という一言でした。「今考えても仕方ない」そうは思っていても、やっぱりまた不安になってくるお金のこと・・・その道のプロにそう言ってもらえると、今までよりもうちょっと安心出来たりするのではないかな、と思いました。

現在、2回目の講座の企画を準備しています。決まり次第またこちらでおしらせいたします。乞うご期待です!

最後になりましたが、講師を引き受けて下さった村井さん、当日お集まり下さったみなさま、本当にありがとうございました。

(なびぃ奥迫)

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なびぃ通信2・3月号

なびぃ 2018/02/01

なびぃ通信2018年2・3月号をお届けいたします。

好評連載中の「みなさんに聞く!」、

今回は「もやもやしたとき、みなさんはどうしていますか?」というテーマの座談会です。気楽に読める記事なので、ぜひ参考にご覧になってください。

2・3月も閉所を予定している日があります。

その他のスケジュールも掲載していますので、フリースペース等をご利用の際は事前にご確認の上、ご来所ください。

2-3月なびぃ通信1面

2-3月なびぃ通信2-3面・特集

2-3月なびぃ通信4面予定表

なびぃ通信の内容についてのお問い合わせはなびぃまで・・・

長く楽しく生きるために~天野さんの講演を聴いて~

そのほか 2018/02/01

「長く楽しく生きるために」

SPJで先に行われた勉強会(講師は天野さん:H29年11月11日土曜日)の報告をさせていただきます。

当日は天野さんの講演が1時間強で、そのあと休憩をはさんでグループでの話し合いが行われました。今回勉強会の個人が特定されない範囲で概略と感想を載せたいと思います。

勉強時間は2時間30分ぐらいでした。

参加者は16名で3グループに分かれ、天野さんからは講演のレジュメ、年齢の表、睡眠の資料などが配布されました。

話は「20、30、40代」は「50、60、70代」の気持ちはわからない。なぜ精神障害者は寿命が短いのか、参加者に理由を聞き、どんどんホワイトボードに書いていくことから始まりました。薬、自殺、治療拒否、たばこ、肥満、社会活動の狭さ、運動不足、不規則な生活、生きがいを見いだせなくなる、精神科以外の医療施設で差別を受けるなどがあがりました。

天野さんはデーターを示しながら精神障害者の自殺率は約10%、全体の率よりずっと多い、また精神障害者の人の心筋梗塞、脳梗塞にかかる率は普通の人の2~3倍という話がありました。

年齢の表を使って親族等(父、母、同居人)の年齢の比較をしました。自分が今30才で20年後は50才だが父は76才とかが一目瞭然にわかり、天野さんからこれからは自分だけの年齢だけではなく、親との年齢をセットにして考えてみるべきで、その頃には「介護問題」もでてくる。と、結びました。いつまでもお世話になっていられなく、同居していてもごはんを作れるようなスキルを身につけるべきだともおつしゃってました。

元気に生きるための要素

収入と支出としてどういうものがあるか?「支出」つまり「衣・食・住」を「だれが行なっているか」を把握することが大事であり、食事、運動、社会性についてどんなことが大切かについて話しがありました。休憩時間をはさんでこれをグループに分かれて話しました。

食事に関しては親との関係性、特に社会性のところで天野さんのコメントで、会社でのつながりはつくりやすい(ラク・簡単)しかし退職すると、それは途切れることが多いため、その後のことを考えて、別のつながりも考えたほうが良いとの示唆もありました。趣味は体を動かす趣味であれば運動と社会性の両方を養えると指摘もありました。

 講演を聞いての感想(抜粋)

(A氏):講演を聞いて寿命を伸ばすことは健全な生活をすることで、より深く知る努力をしないといけないと、思いました。親の介護も自分の力でできるか不安です。今日の話のなかで「料理を作る」と大きく考えるのではなく、「何か作って、それに『乗せる、加える、足す』という考え方で良いというのは、目からうろこで、これならできそうだと思えるものでした。日曜日などに暇のある時は是非チャレンジしてみたいと思います。私は料理はやってみると楽しいものだと思います。ここにきているような、働いている精神障害者が元気なことが、全体の精神障害者のレベルがあがることにつながる。というまとめで力をもらえました。

(B氏):料理の話を聞いていてお金と時間をどういう配分で、効率よく使うか。料理を今のうちに覚えておかないと、お金と時間の使い方が悪くなり、結局、レトルトなど時間はかからないが比較的高価な食品を買うことになり、食費がかかる、というパターンにおちいりかねないということがわかった。食べ方や食べ物でもよい効果があるというのは、意外だった。早く食べるのが習慣化している場合は気を付けたい。交友関係もどうにかしないと、社会生活がせばまってくると感じた。今日の話しを聞いて月1で、料理の勉強を母親に教わり、あとの自由時間を部屋の片づけに回したいと思っている。天野さんのお話は、前置きで「シビアな話をする」とおっしゃっていたが、すごく的を射ている話だった。これからの自分自身のために、何を今すべきか、立ち止まって考えるべきだと思った。

 

感想はいいことがたくさん書いてあってここに紹介するのは一部なのが残念です。天野さんには、「年度の変わり目に又講演していただける機会があるといいな」と個人的には思っています。

SPJは機会あるごとに天野前理事長に相談させていただいています。

(SPJ事務局:櫻井 博)

※SPJ(棕櫚亭のS、PEERのP、事務局のJの略 棕櫚亭で働いている人の当事者グループ 現在事務局6名で運営)

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賛助会通信「はれのちくもり」発行しました

法人本部 2018/02/01

多摩棕櫚亭協会 賛助会通信「はれのちくもり」第95号(平成30年1月号)を発行しました。

大変遅くなりましたが、新年のご挨拶もかねての内容となっております。是非ご一読ください。

賛助会通信30年1月号

同封資料 棕櫚亭I絵画ワークショップチラシ

また、賛助会員の皆様にはいつもご支援賜り厚くお礼申し上げます。平成29年度賛助会費の振込用紙を同封させて頂いておりますので、引き続きご支援頂けましたら幸いです。

また、賛助会へのご入会につきましては、こちらのページをご覧ください。

賛助会へのご入会

『往復書簡 1 – 櫻井博 と 荒木浩』 Part ❽ “失われた青春期と喪失感、発病 -荒木 浩からの手紙”

法人本部 2018/01/31

往復書簡 01 荒木浩と櫻井博

 

前略
櫻井 博 さま

1月も下旬になり、かなり寒い日が続きます。いかがお過ごしでしょうか。

気持ちの良い秋が短く一気に冬に突入したためか、この時期になっても体が寒さに慣れていきません。原因は異常気候のせいでしょうか? それとも単に私の老化のせいでしょうか? 老化というのは、冗談も交じっていますが、とは言え私も2年後には50歳になります。見た目は50歳を大幅に超えていますが。

いわば人生の折り返し地点を大きく超えてしまって、少し物ごとへの考え方も変わってきたなぁとも感じる今日この頃です。

例えばこの書簡も、全部とは言わないまでも自分の心の内を櫻井さんに書いていますが、数年前までは全くなかった発想です。勿論、これまで私なりに仕事を一生懸命やってきたわけで、決してコミュニケーションに対して手を抜いてきたわけではありません。ただ、どうしてこの書簡を始めたのかというと、何というか仕事への心の向け方というよりも、同世代の今の理事長に「社会の中で、年齢なりの立ち振る舞いができているか?」と言われた時の衝撃が発端になっています。なかなかエキサイティングな職場ですよね、時々私は凹んでいますけど。ともかく、社会の中でアラフィフの自分が行動や発言していくということを考えたとき、経験という資産しかないことに愕然としました。悩みましたが思い直して、当事者スタッフの櫻井さんにこの経験の一部をきちんと開示して、次世代に残すべき別の資産を作りたいと思ったのです。

前置きが長くなってすみません。前回の手紙から少し間が延びてしまったため、お手紙を読み返しています。そして思い出し思い出しながら返信を書かせていただきます。

往復書簡 01 荒木浩と櫻井博

荒木 浩

発病と自我について櫻井さんが思うこと

統合失調症になった原因について前回の手紙で櫻井さんは、青春期に「自我」が確立できなかったからだと書かれています。なかなか哲学的な話になってきて、櫻井さんの話についていけるか心配になってきました。「自我」とは学生時代を思い出すような、ワードですね。この手紙はできるだけ背伸びをしないように書きたいとは思っていますが、どうなりますやら。
「自我」という言葉を深掘りすることが目的ではないのですが、解釈でわかれる言葉なので私なりに一応定義づけしておきます。言うならば「『自我』とは、『鏡に映る内面(心)』の『自分からの見え方』」のことだと理解していますが、よろしいでしょうか。

丸めた言い方をすると「自分ってこんな心の持ち主なんだと思うこと」なのでしょうか。

櫻井さんは「ゆるぎない強い自我を青春期に確立できなかった」から病気になってしまったと書かれていますが、「櫻井博ってこんな心の持ち主なのだ」という自我を青春期につくれなかったことが病因であるとおっしゃりたいのですね。

失われた青春期をとりもどす

青春期に自我の確立ができなかったことが統合失調症の原因となるのかどうなのか、正直に言うと私の知識ではわかりません。しかし、櫻井さんの文面から透けて見える、青春期の強い喪失感は理解できるような気がします。間違っていますか?

大切な時期を病院で過ごしてしまったことが櫻井さんにとってどれほど辛い体験でその後の喪失感につながっているかは、就労訓練を行なっているピアスのメンバーさんの支援でもよく感じています。ピアスメンバーの多くも櫻井さんと同じように青春期に発病していることが多いのですが、就職した経験がある方、そうでない方いろいろな方がいらっしゃいます。

そういう意味では決して皆さんを一概には言えないのですが、「ピアスの訓練は辛い」という思いだけで通っている人ばかりではないという実感があります。

勿論、ピアスは就職のための訓練というだけあって、肉体的にも精神的にも負担は大きいと思っています。それでは40名の方皆さんが毎日ゼイゼイいいながら訓練しているかというと、あながちそういうことでもありません。お昼の時間、休憩時間やアフターファイブを生き生き楽しんでいる場面をお見受けすることが多々あります。その彼らの姿はいわば青春の穴埋めをしているがごとくです。他者とのふれ合いの中で自身を取り戻していくということは、ピアスというコミュニティーの強みだとつくづく思うことがあります。

このことがどういうことかと自分なりに解釈したときに、自分の存在というものは他者の存在でようやく浮き彫りにされるのだということです。

少し私事を書かせていただくと、高校時代に「自他の区別」をかなり強烈なインパクトで受けいれた記憶があります。その時強い孤独感を感じたものです。上手く書けないのですが、このような仕事をしている原点はその「孤独感」にあると思っています。これは確信をもって言えることです。ただ残念ながら具体的なエピソードは思い出せませんが、かなり独りよがりな気づきがその時期にあったことは覚えています。その頃から心理的に殻にこもっていったことを手紙を書きながら思い出しました。「自分」と「他人」は別という、言葉以上の強い観念に縛られているという気持ちが今はないとはいえません。
まぁそれはさておき、一方でこのようにも感じるのです。

現代社会と自我の確立

今青春期にあるどれだけの若い人達が「ゆるぎない自我」を確立する必要があるのか?という疑問もあります。

例えばそれは、リアル(現実)と、インターネットを代表とするバーチャル(仮想現実)の世界を私達は行き来しながら生活していることが当たり前になっている昨今です。本名と匿名を使い分けながら、どちらにいようと不自由ない世の中になってきているような気がします。自分が簡単に他人に成り代わることができるのです。むしろそこを闊達にうまく渡り歩いていることがスマートで賢い人という評価を受ける時代だと思うのです。「自我の確立」なんて言葉は、今や過去の遺産となりつつあるのでしょうか。

もしかして、時代時代によって統合失調症の発症原因は違うのかなぁとも考えたりもしました。

私が苦手な哲学的な話を少し避けていただきながら櫻井さんの発症前後、つまり高校生ごろのことをもう少し詳しくお聞きすることができますか? すみません、リクエストが多くて。

草々

荒木  浩

「手紙」を交わすふたり

櫻井 博

1959年生 57歳 / 社会福祉法人多摩棕櫚亭協会 当事者スタッフ(ピアスタッフ)

大学卒業後、職を転々としながら、2006年棕櫚亭とであい、当時作業所であった棕櫚亭Ⅰに利用者として通う。

・2013年   精神保健福祉士資格取得
・2013年5月  週3日の非常勤
・2017年9月  常勤(現在、棕櫚亭グループ、なびぃ & ピアス & 本部兼務)

荒木 浩

1969年生 48歳 / 社会福祉法人多摩棕櫚亭協会 ピアス 副施設長

福岡県北九州市生れ。大学受験で失敗し、失意のうち上京。新聞奨学生をしながら一浪したが、ろくに勉強もせず、かろうじて大学に入学。3年終了時に大学の掲示板に貼っていた棕櫚亭求人に応募、常勤職員として就職。社会はバブルが弾けとんだ直後であったが、当時の棕櫚亭は利用者による二次面接も行なっていたという程、一面のんきな時代ではあった。
以来棕櫚亭一筋で、精神障害者共同作業所 棕櫚亭Ⅰ・Ⅱ、トゥリニテ、精神障害者通所授産施設(現就労移行支援事業)ピアス、地域活動センターなびぃ、法人本部など勤務地を転々と変わり、現在は生活訓練事業で主に働いている。

・2000年   精神保健福祉士資格取得

もくじ

  • 『往復書簡 1 – 櫻井博 と 荒木浩』
    Part ❿ “タイトル未定 – 荒木 浩からの手紙”
    👉
    2018年2月28日(水)公開予定

 

Photography: ©宮良当明 / Argyle Design Limited

SSKP はれのちくもり 別冊ピアス通信20号発行しました

ピアス 2018/01/31

ピアス通信20号を発行いたしました。

ピアス通信20号

今号の記事内容は・・・

  • 東京YMCA学院医療福祉専門学校での講演の感想について
  • 就労移行支援施設の再利用についてのインタビュー記事

などとなっています。ぜひご覧ください。

2月の予定をお知らせします。【ワークショップやります!】

棕櫚亭Ⅰ 2018/01/26

2月はメンバー主体の半日レクでカラオケ行く予定があったり、昼食会があったり、絵画のワークショップがあったりと、楽しいイベント続きとなっています(^○^)

絵画のワークショップは国立市民の方を対象としています。
今年度はアフリカ音楽と絵画のコラボレーションをする予定です♪
チラシを添付しますので、是非ご覧ください!

チラシはこちら→2018ワークショップ・チラシ
あわせて2月の予定もお知らせします。

 

2月の予定表はこちら→2月月間予定表

 

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家族講座(第1回)のおしらせ

なびぃ 2018/01/24

毎年なびぃでは、当事者ご家族向けの「家族講座」を企画しています。

今回は「障害のある方のお金について考える~経済的な自立に向けた具体的な生活設計の要点と公的支援~」というテーマで開催いたします。

講師はファイナンシャル・プランナーで、”働けない子どものお金を考える会”でも活動されている村井英一先生をお招きします。

お金のことは、人に相談しにくいことのひとつだと思います。ご家族の将来を考える何かのヒントになればと思います。ご興味がある方はぜひご参加ください。

日時:平成30年1月27日(土)13:30~15:30

会場:(社福)多摩棕櫚亭協会法人本部ビル2階(ピアス・オープナーの建物です)

講師:村井 英一氏 (働けない子どものお金を考える会 ファイナンシャル・プランナー)

定員:30名

参加費:無料

申し込み:なびぃへお電話にてお申し込みください(℡042-571-3103)

なびぃ利用者のご家族以外でも、当事者ご家族であればご参加いただけます。ご不明なことがございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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