オープナー令和5年度第1回 就労定着支援連絡会のお知らせ

研修会 2023/08/04

R5連絡会第1回オープナーでは「精神障害者就労定着支援連絡会事業」を東京都福祉局より受託しております。

今般オープナーでは、『「精神障がい者を雇用する」とはどういうことか~その基礎と実践~』と題し、連絡会を開催いたします。

この連絡会では、精神障がい当事者を雇用するとはどういうことか、ありのままの姿について、様々な角度(医療・福祉・企業・当事者)から迫ります。

障害者雇用は、当事者自身の準備と、相談や訓練を通してサポートする支援機関、医療機関の適切な治療、そして雇用企業による適切な配慮の提供によって成り立っています。

そのことを改めて確かめつつ、新たな共同・連携が生まれるきっかけになれば幸いです。

皆様のご参加を、心よりお待ちしています。

日時 2023年9月19日(火) 13時~16時(開場12:30)
場所 セミナーハウス クロス・ウェーブ府中(府中市日鋼町1-40)
講演 「精神障がい者を雇用する」とはどういうことか~その基礎と実践~」
登壇者 : <当事者>オープナー利用者
<企業>学校法人桐朋学園 三輪氏
<支援機関>ジョブアシストいんくる 松村氏
<医療機関>(元) 長谷川病院 佐々木氏
<ファシリテーター>調布市こころの健康支援センター 木内氏

 

申込 : Googleフォームにて=終了いたしました

※セキュリティの関係上、フォームでお申し込みが出来ない場合は貴社(または所属機関)名、参加者名、メールアドレス、住所、電話番号、見逃し配信希望の有無をご記入の上、opener@shuro.jpまでご連絡下さい。

※Youtubeでの見逃し配信を予定しています。お申込み頂いた方に本会終了後1か月後程度に視聴アドレスを送付いたします。

お問い合わせ先 障害者就業・生活支援センターオープナー 川田・吉本

[受付終了]多摩就労支援ネットワーク連絡会議

研修会 2023/05/31

毎年ハローワーク立川と共催で行っております、『多摩就労ネットワーク連絡会議』を今年度も開催いたします。

「就労アセスメント〜法改正を受けて、今私たちにできることは?

講演 : 「就労アセスメント~江戸川区の実践~」

講師 鈴木大樹氏(江戸川区立障害者就労支援センター所長)

パネルディスカッション:「今私たちにできることは?」

 鈴木大樹氏(江戸川区立障害者就労支援センター)

                 栗田真由美氏(シダックスオフィスパートナー株式会社)

荒木 浩(障害者就業・生活支援センターオープナー)

・日 時  2023721() 13時~16(開場12:30
・場 所  立川地方合同庁舎(ハローワーク立川) 3階会議室
・対象者  就労支援機関・ハローワーク・企業・行政・大学・就労相談・支援に携わる方

・申込〆切 先着順・7/7(金)まで ※今年度はオンライン開催は行いません。

ネットワーク連絡会議 お申込みページ(Googleフォーム)

R5年度ネットワーク連絡会議チラシ(PDFファイル)

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【協力依頼②】コロナウィルス対策について

研修会 2020/03/26

メンバー・利用者の皆さん・関係者の方へ

平素は当法人の活動にご理解、ご協力いただきありがとうございます。

さて、昨夜、コロナウィルスに関して、都知事の会見が報道されました。

長時間にわたる会見の主な要点は、以下の通りです。

会見の要点

・今の状況は『感染爆発の重大局面』

・感染拡大を防ぐには、都民の協力が重要

・都民に対し、今週末は不要不急の外出を自粛するよう強く要請

 

感染拡大を防ぐための具体的な行動

・屋内屋外問わずイベント参加は控える

・週末は急ぎではない外出を控える

・夜間外出は控える

※ 東京都コロナウィルス関連のページ → 新型コロナウィルス感染症に関する情報 東京都

この会見では、合わせて、感染リスクを下げる行動として「3つの密」を避けるよう協力を求めています。

「3つの密」

①換気の悪い密閉空間 ②多数が集まる密集場所 ③身近で発声する密接場面

 

これら、会見を受け、法人内部でも職員とも話し合いを続けていますが、メンバー・利用者の皆さんにも、以下の点について再度協力依頼をおねがいしたします。

多摩棕櫚亭協会からのお願い

① 体調の変化(発熱等)があれば、まずは電話相談してください。

・平日の開所時間中は各事業所へお願いします。

・深夜休日の相談は各事業所で指針をだしますのでそれにしたがって下さい。

② 都知事がいう4月12日を目途に、生活上の買い物を除き、不要不急の外出について控えていただければと考えています。これに関しても必要な相談はお声掛け下さい。

一人で不安を抱え込まないことが大切です。早めにご相談ください。

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

理事長 小林 由美子

 

【※延期※】ご家族向けの講座を開きます

研修会 2020/02/07

新型コロナウィルスの感染拡大を受け、残念ながら『家族講座』の開催を延期させて頂くこととしました。

すでに参加申し込みを頂いていた方、参加を考えて下さっていた方には大変申し訳ありません。

是非、日を改めて開催したいと思います。

まだ具体的な時期などは決められませんが、開催が決まりましたら改めてこのホームページ等でおしらせ致します。

 

↓※延期いたします※ ↓

毎年、恒例となっていますなびぃの『家族講座』を今年も行ないます。

今回のテーマは「エンディングノートの書き方」です。

『NPO法人ソーシャルネット南のかぜ』で作成された「わたしの物語をつむぐ あすへのノート」を、講師の大輪典子さんのお話しを聞きながら作成してみる、という内容になっています。

詳細はこちらのちらしをご覧下さい→2019年度 家族講座チラシ

ご参加お待ちしております。

 

 

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[ご報告]映画会「いろとりどりの親子」

研修会 2020/01/09

ご報告が遅くなりましたが、昨年11/20に行った映画会のご報告をさせていただきます。本来は法人報告会にて同時に行うはずだった映画会ですが、台風の影響で残念ながら中止になりました。ですが、皆さまの御協力により、別の日程で映画会を開催することができました。

映画会チラシ

この映画に決めるまでには、プロジェクトメンバー3人で、色々な映画を出し合いかなり悩みました。なかなか決まらず、宿題で候補映画を観てくる(笑)などをくりかえし、ようやく決めました。この『いろとりどりの親子』に決めたのは、棕櫚亭の理念の中にある「幸せ実現」ということをみんなで考えたいと思ったからです。その人にとっての幸せってなんだろう、これは、棕櫚亭がこれまでずっと大切にしているテーマです。一人一人が違うように幸せのかたちも違うし、無限に存在する。そのことを気が付かせてくれる、そんな作品であるこの映画を選びました。

当日は、前回『さとに来たらええやん』の上映会をしたときと同様、職員の協力で軽食用のおにぎりセットをお配りし、参加された方に喜んでいただいていたと思います。

映画平日の夕方にもかかわらず、ピアスの2Fはいっぱいになるほどたくさんの方が参加してくださいました。この映画会は、映画を観る事だけにとどまらず近隣の施設の方や地域の方とつながるきっかけにもしたいと企画したものです。上映が終わった後に新たな出会いがあったり、映画の内容を語り合えたり、久しぶりの再会を喜び合ったり…限られた時間の中でも同じときを共有し、たくさんの笑顔でつながりあえたことがとてもよかったと感じています。

上映をしてみてのプロジェクトメンバーの感想を以下に記載させていただきます。

選ぶ段階でプロジェクトの中で色々な映画の候補が出たのも面白かったです。また、自分が今まで見た映画をもう一度考えるきっかけにもなりました。そして、人と見ることで受け取り方が広がっていくことも実感でき、上映会(大勢で見ること)の醍醐味だと感じました。見た後みんなで話す時間取れたらよかったのかな、とも思います。【増田】

棕櫚亭の映画会ということを考えると、「精神の映画がいいのかな」とも思っていましたが、今回この映画を上映し、日々接している世界だけではなく「社会全体から色々なテーマを吸収しないといけない」という、当たり前のことに改めて気が付くことができました。この映画を上映してよかったと思います。【高橋智】

今回の映画選びにあたって初めて「職場で見る」ということを意識しました。その見方をすると今までみた映画の見え方が変わったり、その後に見た映画の受け取り方も変わったような気がします。映画会を通して、「上映作品を選ぶ」という作業にかかわれたことで、映画を見る際のアンテナが増えたので良い機会になりました。【小山】

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

引き続き3人の映画プロジェクトは続いて行く予定なので、第二弾の上映会もご期待ください!!!

(映画会実行委員 増田・高橋・小山)

本来なら、当日終了後に参加した方々と一緒に感想を共有したかったのですが、時間の都合上できませんでした。参加した棕櫚亭職員に感想を聞いてみたので掲載します。

 

(さらに…)

【報告会と上映会】台風の影響を考慮して中止します

研修会 2019/10/10

「報告会」及び「上映会」(10/12)を中止します

10月12日(土曜日)に予定していました、「多摩棕櫚亭協会活動報告会」及び「映画上映会」は台風19号の影響を考慮して中止とさせていただきます。

尚、報告会につきましては代替日程を用意していません。

楽しみにされていた方、予定を組んでくださった方には大変申し訳ありません。

尚、「映画上映会」については、日を改めて開催したいと考えています。

日程が決まりましたら、告知したいと思いますので、御参加ください。

非常に勢力の強い台風との報道があります。安全にお過ごしいただけますよう御注意ください。

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

 

台風19号の影響による報告会(10/12)の開催について

研修会 2019/10/09

多摩棕櫚亭協会の報告会へご参加予定の皆様へ

いつも多摩棕櫚亭協会をご愛顧頂きありがとうございます。

さて、報告会当日(10/12)ですが、台風19号が接近し、天候が荒れることが予想されています。

つきましては、10/11(金)9:00に開催又は中止の決定をし、このホームページ上でお知らせしたいと考えています。

大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。

よろしくお願いします。

報告会&上映会(10/12(土))のお誘い

研修会 2019/09/12

例年夏に、多摩棕櫚亭協会では、前年度の活動報告会を行なっています。

今年は本の出版イベント等がありずれ込んでしまいましたが、2019年10/12(土)に行なうことを決定しました。

「多摩棕櫚亭協会活動報告会 & 映画上映会」

日時 : 10月12日(土)

第1部 活動報告会(13:00~14:00)/第2部 映画上映会(14:00~16:00)

※映画はいろとりどりの親子←リンク、音量注意!)です。

”大きな困難を抱える子どもと親が語る、飾らないストーリー” この映画では、さまざまな“違い”をもった子どもが直面する 困難と、その経験から得られる喜びについてのプロセスが描か れています。6 組の家族のストーリーに心揺さぶられ、人と違 うことを好きになれる、そんな映画です。その人にとっての幸せってなんだろう、これは私たちがこれまでずっと大切にしてきたテーマでもあります。一人一人が違うように幸せのかたち も違うし、無限に存在する。そんなことを気付かせてくれる時 間を一緒に過ごしませんか。ぜひお気軽にご参加ください。

参加いただける方は、042-575-5911 (担当:伊藤・増田)までお電話またはFAXにてお申込みください。

2019報告会チラシおもて(pdf)拡大

表

2019報告会チラシうら(pdf)拡大

うら

 

福島・被災地への旅に思う(大貫編)

研修会 2019/06/19

生活訓練事業ピアス 支援スタッフ 大貫 綾乃

昨年、群像6月号に掲載された北条裕子の小説『美しい顔』が話題になった。被災地に居合わせたわけでもなく、行ったこともないという東京生まれの著者の作品は、一躍世間の注目を浴び、芥川賞候補にも上がるなど、期待が高まっていた。現地を訪れたことのなかったわたしは『美しい顔』に興味を持つと同時に、その場に居合わせていたわけでもなく、行ったこともない人間が福島を取り扱ってもいいものかと、表現者のはしくれとして疑問を持った。実際読んでみるとどこか違和感があったが、言語化することはできなかった。

その後(7月だったと思う)、棕櫚亭主催でソーシャルワーカーの高瀬さん、松本さんの『福島の現状を知る』講演が開かれた。震災当日に入所している高齢者全員を避難させ、その後数日間を生き抜いた話、当時ここまで大事になるとは知らされないまま避難訓練のトーンで「避難してください」と町内放送された話など、報道で聞いたことのない内容が多く、帰りの電車でもどきどきしていたのを覚えている。思い返せばこの頃から「実際に行ってみたい」という気持ちが沸いていたのだろう。

その後、群像8月号で『美しい顔』は参考文献明記を怠った件で謝罪文を掲載、たちまちインターネットで炎上した。再読してみると作品の巧拙以前に、現地のひとびとに対する敬意が損なわれている感覚をおぼえた。おふたりが語ったことばを思い返しながら読むと、『美しい顔』を演出することばたちがひどく空疎にみえるのだ。

同じ年の秋、旅行で女川へ行った。津波で横倒しになった派出所が、均等に舗装されたコンクリートの先にむきだしで置かれていた。目を疑う。無造作に並ぶ重機、露出した山肌、きれいな佇まいの土産屋が立ち並ぶメインストリート。復興と被害、人間と自然……コントラストの激しさに眩暈がした。女川ですら、完全な復興はまだまだ先だと肌で感じた。それでは震災の中心ともいえる福島第一原発近くの町は、今どうなっているのだろうか。

そして同冬、被災地研修があるとアナウンスを受けた。ずっと気がかりではあったものの行くきっかけを持てずにいた福島。否、きっかけはあったものの見過ごしてきただけかもしれない。知識としてではなく現実の「できごと」として、震災のことを知りたい。そして旅が終わったら今回のことを書きたい(そうしたらこんな機会を設けていただき、幸運というほかない)。私事で恐縮だがそもそも棕櫚亭、いわば精神障害の世界に飛び込んだのも、精神障害を目の前の「できごと」として、自分のこととして「知りたい」「もっと現状を変えたい」と思ったからだ。同じ気持ちが、被災地に対しても沸きはじめていたのだ。「この機会を逃してはならぬ。」と、天の声が聞こえた気がした。

予算など目もくれず、参加を即決した。

もっとも印象に残っているのは、高瀬さんのご実家がある大熊町(※帰宅困難地域:原発事故の影響により、住民が戻ることができない地域)を見せていただいたときのことだ。8年間という長い時間捨て置かれた土地で、伸び続けた雑草に覆われた田畑、静けさが支配する商店街、他所から運ばれてきた汚染土の袋が山積みになった光景……その一方で、りっぱな佇まいを残したままの精神病院。もし自分の街が同じようになったとき、そのことを受け入れて別の街で暮らしていくことができるだろうか。長い時間を過ごしてきた街で二度と元の生活を送ることができないと悟ったときの気持ちを想像してみる。息が詰まってくる。そんな過酷な経験をされてきたにもかかわらず気丈に振る舞い、被災当時から今までの状況を丁寧に伝えてくださった高瀬さんには敬服するばかりだ。東京から来た私たちをナビゲートする姿そのものが、スーパーモデルとして輝いてみえた。

得たものは大きくふたつあり、まず「物事を知りたい気持ちがさらに強まったこと」だ。もともと好奇心旺盛な方なのだが、輪をかけた。きちんと読んで、見て、聞く。福島についてもっと知りたくなり、さまざまな立場の方が震災当日やその後を語るドキュメンタリー映画『福島は語る』を見に行った。読書量も格段に増えた。それと心なしか、ピアスで人と話す機会も増えたような気がする。言葉の表面をなぞるだけでわかることは少ない。「それ、わかります」なんて、かんたんに口にしたくはない。

そして「もっと大きな枠組みで物事をとらえていかねばならない」と痛感したことだ。研修以来、自分のやることは社会のどこに・どのように影響していくのかを折にふれて考えるようになった。無力に見える個人の行動も、思わぬところでつながるときがある。何をかくそう、今回の研修について書きたいと思ったのは行けなかった人に伝えるため、そして行ったときの衝撃を自分の中に残しておくためだ。プライベートや仕事でも、ひんぱんにものを書くようになった。拙い走り書きばかりだが読み返してみたり、人に見せてみたりすると思わぬ発見がある。そういった反応が連鎖し、趣味の界隈でちょっとだけ大きな依頼を任されるようになった。人生、何が起きるかわからないものである。

いずれにしても、やらなければ始まらない。きたる2020年、二度目の東京オリンピックに沸き立つ反面で、未だ閉鎖的な様相の続く精神障害の世界に関しても、同じ視点と行動が求められているような気がしてならない。

甘ったるいぬるま湯の中で生きてきた半生を強く戒めてくれる、貴重な研修だった。お忙しい時間を縫ってガイドしてくださった御三方に、あらためて御礼を申し上げたい。

【参考文献・サイト】

『群像』2018年6月号・8月号

世の中ラボ【第101回】「美しい顔」問題をどう考えるか

※ 福島研修報告は、ページ上部右側の「研修会」をクリックいただければ

まとめてお読みになれます。新旧職員の力作をぜひお読み下さい!

無題

福島・被災地への旅に思う(元理事長天野編)

研修会 2019/04/06

やっとやっとの連休なのに、出勤扱いでもないのに、しかも4万円の自己負担-それでも本部主催の「福島大熊町避難困難地域見学ツアー第2弾」には十六人もの職員が手をあげた。昨年の経営陣の見学後、案内してくれたソーシャルワーカーを招いての講演会、そしてその後の交流会で、知りたいこと、聞きたいことが体の奥から湧いてきた若手の職員達だ。3.11、あれはなんだったんだろう?電気を煌々とつけスマも家電も使い放題のいまの暮らしでいいんだろうか?この先の便利さだけを享受して、脅威的に進化する社会をこのまま続けていくんだろうか。たくさんの疑問符のさきにある福島。それは知りたい、見たい。とにかく行きたい、こんなチャンスはないだろう、そんな思いが結集した見学ツアーだ。
やっぱり-と誰もが思った。日頃の現場の喜びや悲しみとはまた次元の違うような光景に圧倒された。これはなんだ、どう考えるんだ、これは何と繋がっているんだろう。それぞれの心の中に入り込んだものを必死に組み立てその正体を探す、こんなに言葉を探したことがあっただろうか。一言一言にためらい、戸惑う事があっただろうか。地震、津波、放射能、そして避難の後の帰還不能のままの四万人を越える人たち、ディアスポラも難民もどこか遠い外国のことと思っていたら、東京から電車で3時間のところにこんな地域が広がっていたことも驚きだ。

考えることはいくらでもある、除染中間処理から始まる最終処分場の問題。5回も6回もの転居と適応や不適応、家族の解体、子供の学校やひろ月差別、作業員の健康被害や生活保護からホームレス。終わらない恐怖の放射能に再稼働の動きも出てきて、電力問題やら再生エネルギー、加速する二酸化炭素と地球温暖化、どこでどう折り合いをつけるのか頭の中は混乱するばかりだ。東京に電気を送る太い送電線の下にソーラーパネルが広がり、そこをすぎると除染の山がデイズニーシーとディズニーランドを合わせた面積の16倍の広さで広がっている。複雑系をなん乗にもかけたこのどうしようもなさに身震いがする。そんな職員の声にならない様子を伺いながら、きっかけ作りをした私も、一緒にきてよかったとつくづく思った。少なくとも次に繋がった。かれらにはまだ時間がある。

思えば社会人になって働くとその世界、業界で何十年も生きるから、社会で起きている根元的なことと無関係になりがちだ。これだけ人が孤立してゆく社会なのに専門とかプロいう言葉を隠れ蓑に大事なことを知らないまま歳を重ねてしまう。100年生きることが当たり前の時代と言われているのだし、精神障害の問題はいつの世も社会の矛盾と深く関わっているのだから。多くを知ってまた現場に戻るという学習の仕方を提供したかった。この見てしまったことの足場から考えを、言葉を、行動を広げていって欲しい。

3.11から8年目を迎えた今年。テレビでも毎日のように様々な報道が流れた。何時間何日費やしても語りきれないほどに課題は、毎年膨らんでいくばかりだけど、日本中のみんなが共有しているという気持ちも合わせて持てるようになった。

昨年出逢った浪江町の自治会長さんが言っていた。見て欲しい、語って欲しい、これは一つの世代で終わる事ではないのだからと。
だから贅沢すぎる見学ツアーだった。受け入れてくれた大熊町の高瀬さん、コーディネーターの松本さんの度量の深さには感服するばかりだ。

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