時事伴奏⑩ ~一人の当事者がコロナ禍を考える~

法人本部 2020/09/23

障がい者と健常者、生活のしづらさ、その他雑感。

ピアスタッフ 櫻井 博

新型コロナウイルスは、ゲノム解析によってその正体が明らかになりましたが、まだまだワクチンや治療薬がありません。したがって、感染者数はピークに比べると落ち着いてきましたが、完全な収束に目途がつかず、感染予防の観点から私たちの行動は制限されています。このような状況では残念ながらどこに行っても楽しめません。蜜を避けるという観点から、私自身も人ごみには近づかず、行かないようにしています。

いつまでこの状態が続くか、出口は見えないし、収束したとしてこの先どのような社会になるか、ほとんどの人がわかりません。

さて、先日職場で上司と話をしていて、「今のこのコロナ禍の生活のしづらさって健常者(この場合精神疾患にかかったことがない人)も同じだし、『障がい者のもつ生活のしづらさ』っていう視点にたつと、私たち健常者も障がい者の気持ちや状況が解かるってことにつながるのかな?」という意見をいただきました。

私は少し考えてからこう答えました。「今のコロナパンデミックというのは世界的な流行であって、それは人類の多く、つまりマジョリティ(大多数の健常者))が、生活のしづらさを感じていると思います。でも一方、精神に疾患のある人、精神障がい者は社会の中でマイノリティ(少数派)な存在です。

ここが大きな違いで、肝の部分だと思います。私たちはコロナ禍での移動や行動の制限だけではなく、この状況でマジョリティ(健常者)が感じえない感覚、逆に言えば障がい当事者特有の感覚(薬の服用で副作用がでたり)を背負っているので、病気特有な孤独感、孤立感、絶望感などの気持ちを比較しても、健常者には障がい当事者の生活のしづらさ、つまりこのコロナ禍に於いてのみ、障がいの本質は理解できないのではないでしょうか?」と伝えました。

コロナ禍のストレス

当事者が日常かかえるストレスは、コロナ禍でより強いストレスにつながります。季節感を感じない感覚、イベントの自粛、外食、外出の自粛は時を止めてしまうように迫りくるものがあります。私自身コロナパンデミックが起こった2月ぐらいからあっというまに半年以上過ぎ去っていったという感覚です。なるべく一日一日を自分自身に印象づけようとしていますが、残念ながら、日々がただ過ぎ去っていくことに呆然としているのが現実です。この時事伴奏を書けなかったのも、このような思いのなかで外に向かって「発信」できなかったという現実がありました。

私のコロナ禍の乗り切り方として

このコロナ禍において「巣ごもり」という言葉がでてきました。それに伴い多くの人が家にいる時間が増えました。家にいるということはいわば自由な時間が増えたことになるのでしょうが、もともと障がい者は時間という宝物を、ふんだんに与えられているのだと私は思っています。そのふんだんな時間を使う、つまり過ごし方を考えるということにおいて、障がい者ははやくから取り組んでいるように思います。

私自身今回のコロナの状況で(安全で簡単な)運動を生活の中に取り入れました。汗を流すことを純粋に楽しみました。こんな爽快感はここ何十年かぶりで体験しました。汗を流すなら、個人的には種目はなんでもいいかと思います。仕事で汗をかくのとも違う状態です。

もし、読書や音楽を聴くことができなければ、散歩にでて体を動かすのもいいかと思います、一人で家をでて歩くことは推奨されていますから。巣ごもりでエネルギーがたまったら、今回コロナ禍でみつけた、時間の過ごし方について情報交換し、取り入れることができるものは、自分でやってみようなんて、少し前向きに考えました。

当事者の今後、社会の今後

そして、そんな語らいや情報交換は、流行りのビデオ会議、例えばZOOM(ズーム)とかでやるのもいいのかもしれませんね。わからなければ周りに聞いてみてください。いろんな人が教えてくれ、そのことから人とのつながり直しになるのではないでしょうか?

ソーシャルディスタンス(社会的距離)という言葉は一時期皆が口にしていましたが、医師で作家の鎌田實氏は「フィジカルディスタンシング」「ソーシャルコネクティング」(物理的に距離を取り、社会的につながること)がこれからの社会に必要なのではないかと書いていたのを読みました。

私もその考え方には共感しました。

「離れてつながる」ことの大切さを教えてくれ、当事者スタッフである私が今できることは何かないだろうかと、このところ考え続けています。

【注意】フィッシングメールが増えています!

法人本部 2020/09/23

多摩棕櫚亭協会 メンバーさん 利用者の皆さん 関係者様

この間、法人あてにフィッシングメール(オンライン詐欺)が増えています。

取引は多くないものの、自粛期間において皆さんもネット購入等の機会が増えていることと察し致します。したがってついつい信頼してしまいがちですが、個人情報を引き抜くフィッシングメールであることが多いです。

特に、「企業側から、銀行情報などをメールで聞き出してくる」ようなものはまず間違いないと考えて下さい。

くれぐれもログインしないなどご注意ください。

三井住友F

 

三井住友カードのフィッシング

 

 

アマゾンf

 

アマゾンのフィッシング(特にアマゾンが増えています)

 

 

 

 

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「経営情報」が更新されました

法人本部 2020/08/21

社会福祉法人多摩棕櫚亭協会の「法人財産」「事業報告」「事業計画」「監査報告書」等の経営情報を更新いたしました。

www.shuro.jp/about/disclosure

社会福祉法人多摩棕櫚亭協会 法人本部

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「推薦図書」が更新されました

法人本部 2020/08/05


「推薦図書」障害者・ソーシャルワーカー向け
のページが更新されました。

今回の推薦図書は

『私の心が決めていい 』岩井美代子 著 / ふじわらかずえ 画 です

『私のこころが決めていい』『女と男じゃなく私とあなたで話そう』 岩井美代子 著 / ふじわらかずえ 画

社会福祉法人多摩棕櫚亭協会 前理事長 現アドバイザーの天野聖子さんのコメントと共に紹介されています。

私も天野さんのコメントを拝読し、この本の優しさがとても魅力的に感じました。
コロナ渦で「新たな対人援助の形」を模索せざるを得ない状況と、その混乱の中での焦燥感が自分自身の中で浮き彫りになってきたように感じます。そんな、今の自分を見つめ直し、心の力をつけたいと思いました。

天野さんのコメントは以下のページから是非ご覧ください。

http://www.shuro.jp/recommended-books

棕櫚亭Ⅰ 職員 小山みのり

緊急事態宣言延長への対応~5/7以降についてお知らせいたします~

法人本部 2020/05/05

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

理事長 小林 由美子

ゴールデンウィークも残すところ後一日となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?「自粛、自粛」と言われ続けた今年の大型連休。テレビのワイドショー番組などでは、司会者がこのGW(ゴールデンウィーク)を文字って「我慢ウィーク」と言うなどといっておりました。まさにその通り、皆さんも自宅にとどまる我慢を強いられた数日間だったと思います。

そんななか昨日、国から新型コロナウイル感染拡大防止への緊急事態宣言の延長が発表されました。それを受けて多摩棕櫚亭協会でも、新たな宣言期間となる5/7~5/31までの方針を出しました。大枠は5/1のホームページ「お知らせ」欄でお伝えしたものをなぞるものですが、各事業所の対応を改めてお伝えいたします。

●まず、就労系サービスである「就労移行支援事業 ピアス」「生活訓練事業ピアス」「就労定着支援事業 ピアス」および「障害者就業・生活支援センター オープナー」です。

事業名 活動について
就労移行支援事業 ピアス 引き続き約2週間(~5/21)は在宅支援を中心にサービスを行います。具体的には電話やビデオ通話、メールでの健康確認や個別相談等の代替サービスです。

さらに5/22(金)からは、新型コロナウィルスの状況を見ながら少しづつ通所サービスを再開していく予定です。なお、弁当宅配(昼の配達弁当・高齢者夕食配達)に関しては、5月いっぱい休止いたします。

生活訓練事業 ピアス 引き続き約2週間(~5/21)は在宅支援を中心にサービスを行います。具体的には電話やビデオ通話、メールでの健康確認や個別相談等の代替サービスです。

また就労移行支援事業同様、5/22(金)からは、新型コロナウィルスの状況を見ながら少しづつ通所サービスを再開していく予定です。

就労定着支援事業 ピアス

電話での定期的な相談を引き続き提供します。
障害者就業・生活支援センター オープナー 引き続き移動を伴う訪問や同行、および来所頂いての面談は感染リスクが高いため、火曜日・木曜日(10時~15時)の電話相談を基本にさせていただきます。

ただし、代替サービスの準備も同時に進め、順次、試行していく予定です。

 

一方、生活系サービスである「相談支援事業所・地域活動支援センターⅠ型 なびぃ」および「地域活動支援センターⅡ型 棕櫚亭Ⅰ」です。

なびぃ

5/7(木)~5/31(日)については、引き続き棕櫚亭Ⅰとの合同開催と致します。開所日は月曜日から金曜日、時間を短縮(11時~15時)し、電話相談を実施します。加えて今期間は、緊急を要する面談について一日数名程度をなびぃで行う予定です。 

また、地域活動支援センター事業各種プログラム(フリースペース等)は全面休止とし、サービス利用計画は電話にて聞き取りの上、作成いたします。

棕櫚亭Ⅰ

なびぃと合同開催のため、棕櫚亭Ⅰでのユニット活動・プログラム活動は休止となります。

但し、引き続きの電話相談と今期間は緊急を要する面談についてなびぃで行う予定です。

 

以上となりますが、法人としては前回の宣言期間(4/7~5/6)と今回の宣言期間(5/7~5/31)では、サービス提供について重きに置く点を明らかに変えていく必要があると考えています。それは前回は、「最大限のウイルスへの感染防止」に軸足を置いたのに対し、今回は感染防止は継続しつつも「出来うる限りもとのサービスに戻す、もしくは同等の代替えサービスの試行」へと軸足を移していく事です。「自粛したはいいが次の一手をどう進めていくのか?」、この出口戦略については国を始め社会全体が不透明なままです。しかし、私たちは国や都の方針や外部状況を注視しながら、皆さんが少しでも安心してサービス利用をしていただける様、棕櫚亭なりの出口を見つけていこうと思っております。

引き続きメンバーの皆さんにはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をいただけましたら幸いです。そしてみんなで元気に、この難局を超えていければこんなに嬉しいことはありません。

 

 

 

メンバー・ご家族・関係者の皆さまへ(緊急事態宣言延長後の活動について)

法人本部 2020/05/01

メンバー・ご家族・関係者の皆様へ

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

理事長 小林 由美子

皆さまいかがお過ごしでしょうか?お辛い日々の中、職員一同、皆さまの心身の健康を按じているところです。

国や都の新型コロナウイルス感染拡大防止の活動自粛要請を受け、多摩棕櫚亭協会でも各事業所とも宣言期間の5/6まで一時的にサービスを縮小するなどの活動自粛を行ってまいりました。しかし、いまだに感染拡大の収束に見込みが立たず、昨日(4/30)の報道では緊急事態宣言期間が1カ月程度延長する事も確定しているようです。

そこで当法人としても、この様な状況の中で通常活動を再開する事はメンバー皆さんの安全を考えた上でも難しいと判断し、さらに5月末日までの活動自粛延長を決定いたしました。活動再開を楽しみにお待ちいただいた方々には本当に申し訳なく思っております。

しかし一方で、この活動自粛が長引くという事はメンバーの皆さんに大変なご不便をかけるという事も重々承知しております。ついては今後の対応として、今まで通り最大限の安全に留意しつつ、各事業所とも可能な限りいったん縮小したサービスを元に戻していく、もしくはそれが難しい場合はオンラインサービス等を活用しながら代替サービスの充実を図ることを併せて行っていこうと考えております。

その一例としてピアスでは、5月22日(金)から可能な範囲での通所サービスの再開準備を進めていく予定です。また、その他の事業所、同じく就労系サービスのオープナーや、生活系サービスのなびぃ、棕櫚亭Ⅰも所轄庁と相談しつつ、同じようにサービスを元に戻していくつもりでおります。その詳細については、後日ホームページに掲載する予定ですので、ゴールデンウィーク中ではありますが引き続きこの「お知らせ」ページをご覧いただけたら幸いです。また5月末日という期間も、現時点での決定であります。今後国からの方針がさらに明確に示されれば、期間等はそれに応じて変えていくつもりでおりますので併せてご了承ください。

当法人の活動自粛は4/13から始まりました。この間、メンバーの皆さん、ご家族、そして関係機関の方々にご迷惑をかける事を心苦しく思っております。しかしここまで、メンバー、職員ともコロナウィルスに感染するという悲しい出来事もなく、皆、無事に過ごせております。これが法人としては何よりの事と思っております。

今後もご不便をおかけするとは思いますが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。そして何より皆様の健康をお祈りしております。

(令和2年5月1日)

みなさんお元気ですか?~在宅勤務、2週間目に思う~

法人本部 2020/04/20

理事長 小林 由美子

メンバーの皆さん、その後お変わりなくお過ごしですか?

先週から棕櫚亭は、国の緊急事態宣言を受け、各事業所のサービスを通常から変更し、皆さんにご利用いただいております。通所サービスから在宅サービスへ、また電話相談のみの対応や時間が縮小されたりと、大変なご不便とご迷惑をおかけし申し訳なく思っています。またスタッフ体制もサービス提供にあたる一部のスタッフを除いて、皆、自宅待機となりました。そういう私も、羽村という所に住まいがあり、電車を乗り継いでの出勤となるため、現在は在宅勤務をしています。この文章も自宅のパソコンで打っています。

ところで、皆さんは先週から始まった在宅ライフをどのように過ごされていますか?私はというと、最初でこそ「あ~、通勤がないから楽~。」なんて、のんきなことを思っていましたが、一日一日と日がたつにつれ、在宅での生活リズムを作るのに四苦八苦しています。朝決まった時間に起きる事、シャワーを浴びる事、朝食をとる事、そして身づくろいする事(化粧も含む・・笑)、今まで億劫以外の何物でもなかったこの一連の作業が、実はリズムを作るのに一役買っていた事を今さらながら痛感しています。これがなくなった今、もともとの「ものぐさな私」が少しずつ顔を出し、今までのリズムを侵食しようとする。そこを踏みとどめていくのは結構大変な作業です。

こんな時、「メンバーのみんなはどうしてるんだろう?」なんて思います。私はいつもスタッフの立場で皆さんに、「生活リズムが大切です。」やら「調子の波をコントロールしましょう。」などとよく言っていました。でも、自分がそれをしなければいけない立場となった時、なんともそれが難しい事だと実感しました。「どの口が言ったんだか・・・」大いに反省です。きっと今までの私の生活リズムは、職場あってこそ保たれていたもの、それがなくなったらいとも簡単に崩れてしまうんだと思い知らされた先週でした。

もしかしたら、通所サービスから在宅サービスになったり、今回の事で生活になんらかの変化があるみなさんも、同じ思いをされているかもしれません。でもみなさんは日頃から生活リズムに気を配ったり、調子の波と付き合い慣れているベテラン。そこが私などとは大きく違う点だと思います。ぜひリズムが崩れた時の立て直し方や、自分のコントロールの仕方など、みなさんが蓄積してきた知恵を教えてもらいたいものだなぁなどと思ったりしています。

さらに在宅になって感じた事をもう一つ。やはり一人で仕事をするのは淋しく、何となくやる気が出ないという事です。日頃、職場に行けば仕事に追われ、「あ~ ゆっくり考える時間が欲しい・・・」なんて思ったりもしました。でも、在宅になった今、時間さえあればいい仕事が出来るかといえばそうではない。実は、あの人も頑張っているから私も頑張ろうと思ってみたり、同僚との何気ない会話で息を抜いたり、気分を変えたり、職場での人間関係の中で保たれている事がずいぶんあったんだなぁと改めて思ったりします。その証拠に先週、棕櫚亭のスタッフから電話があったり、メールがあったりすると、何だか嬉しく、いつもよりたくさん話したり、丁寧に返信したり・・・そして「お互い頑張ろうね。」なんて言いながら、自分のモチベーションが上がっていくのを感じました。不思議です。

ここまで書いてきて何が言いたいのかといえば、毎日通う場所があったり、人との繋がりがある事は、やはりとても大切なんだなぁという事です。そんな事、分かり切っていることかもしれません。でも、難しいのは今回のコロナウイルスの問題は、感染防止の観点から「不要不急の外出を避ける」さらには「三密を避ける」など、「人が動くこと」「人が集う事」「人が話す事」をなるべく避けなければいけないところです。今まで私たちが価値を置き大切にしてきたことと、正反対の事が第一とされているところです。

「では、このままでいいのか?」

いえ、やはり「人が集ったり、つながる場」はきっと必要なはずです。そこでこんな事を考えました。今、パソコンやスマートホンの普及により、インターネットなどの通信技術が進んでいます。SNSなどパソコン上での人と人との繋がりや、手軽なところではlineなんていうコミュニケーションアプリもあったりします。実際の場で集う事つながる事が難しいなら、こんなものを使って、集ったりつながったりするのもいいかもしれません。なんてこんな事を書きながら、私は全くのIT音痴。だからいきなり大きな事は出来ませんが、みなさんやスタッフ達に助けてもらいながら、そんな場所を少しづつ作れたらいいなぁ・・・なんて思っています。その時はぜひご協力ください。

先週から始まった在宅ライフ、これはもう少し続きます。「朝の検温」「手洗い・うがい・アルコール消毒」さらには「ソーシャルディスタンス」、こんな言葉がテレビからはひっきりなしに流れます。正直もういい加減あきあきです。だったらこの状況を、棕櫚亭らしく「明るく」乗り越えましょう。「明るく・元気に・美しく」皆さん、この棕櫚亭の合言葉をご存じですよね。大変な今だからこそ、またこの言葉を大切にしましょう。そして何より元気に、みんなで乗り越えていきましょう。

 

 

 

新型コロナウイルス感染拡大防止の対応について~棕櫚亭としてこう考えた~

法人本部 2020/04/15

理事長 小林 由美子

ほんの数ヶ月前に、今のこの状況を誰が予想したでしょうか?

昨年の11月に中国武漢で発見された新型コロナウイルス、そしてその世界的大流行。少し前までは「あ~中国が大変な事になっている・・・」と、対岸の火事を眺めるような気持でいました。しかしそれは対岸のものではなく、今や私達の目の前に迫っています。そして今月7日、国から出された緊急事態宣言。そんな状況の中で多摩棕櫚亭協会としても、このパンデミックに対する一つの方針を出しました。

法人として、このウイルスへの対策に取り組み始めたのは2月の初旬からです。この頃、厚生労働省からも、ウイルスに関する通知がいくつも届き始めました。それに倣い、手洗い・うがいの徹底や加えてのアルコール消毒、三密を避けるための時差出勤や部屋の換気、さらには10人以上のイベントの自粛など、拡大防止となる策には出来るだけ取り組んできました。そしてこの間、それに快く協力してくれたメンバーの皆さん、推進してくれた職員には本当に頭が下がる思いです。

しかし、ここまでしても感染は拡大の一途をたどる中、法人としてこの事態にどの様に対応していくのか議論も重ねてきました。その中で難しかったのは、自分達の軸足をどこに置くかという事です。棕櫚亭は社会福祉法人です。社会的使命を持ち、いかなる時も地域や利用者の方々に貢献していく、これが私達の仕事だと思ってきました。そして、それが支えでもあります。しかし今回の問題は、ウイルスという火の粉が、このまま活動を続けていれば、自分達にも降りかかってしまうというリスクを大いに孕んでいました。さらに、これについての正解はどこにもなく、自治体に問い合わせても「今は何とも言えません」の一点張り、周辺の事業所の対応を聞いても、答えはまちまち、結局はそれぞれの法人に委ねられているというのが現状でした。

そんな中議論は、この状況に委縮せず、サービスを出来る限り続けたいと言う思いと、やはりリスクを考え、止むなくば一端の閉所や縮小もあるのではないかという思いの間を揺れ、時には経営層の意見が分かれる一幕もありました。しかし、4月7日に国から緊急事態宣言が、それを受け東京都から緊急事態措置が出された時、いよいよ法人の最終結論を出す必要を感じました。

そして、悩んだ結果、今回はメンバーの皆さんや職員、そして、それぞれのご家族の命と安全を第一に考え、緊急事態宣言期間は各事業所のサービスの切り替え(通所から在宅へ)、もしくは縮小を決定いたしました。(詳しくは当法人のHP4/10・4/13のお知らせをご覧ください。)決定してからも、この結論でよかったのか?やはり社会福祉法人として開所し続けるべきだったのではないか?と自ら問い直す時もありました。

しかし今は、こう思うに至りました。「まずはこの火の粉からみんなを守ろう。みんなが元気でいつづけられる事に全力を注いでいこう。そして、この事態が収束した後、笑顔で再会できる事を今の最大の目標とする。そして、その時に社会福祉法人としての使命を存分に果たしていこう。」と・・・・

この期間中は利用者の皆さん、関係機関の方々にはご不便やご迷惑をおかけする事とと思います。とにかく、職員一丸となって取り組んでいきたいと思いますので、今回の決定にご理解いただけましたら幸いです。そして、この難局を乗り越えた先に、次の一歩、そして希望が見えてくる事を願わずにはいられません。

 

【速報】休業要請への法人・事業所の対応について

法人本部 2020/04/10

メンバー・登録者・利用者・ご家族・関係者の皆様へ

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会

理事長 小林 由美子

先日だされた、新型コロナウィルスに対する国の緊急事態宣言を受け、社会福祉法人としてどのような選択をするのが望ましいのか、他事業所や行政等から情報収集し、理事者で意見を交わしてきました。各事業者三者三様の対応が分かれるなか、多摩棕櫚亭協会としては東京都および国立市からの休業要請の出方を待ち事業方針を決めることとしました。

このあたりの私たちの思いは後日、ホームページでお伝えすることにしますが、本日(10日)付けで東京都から「休業要請の施設類型及びその具体的な施設」、そして「感染拡大防止に対する協力要請」が出されました。これを受けて国立市とも協議を行った結果、以下の通り法人で決定した内容の概要について、速報でお知らせいたします。

●まず、就労系サービスである「就労移行支援事業 ピアス」「生活訓練事業ピアス」及び「障害者就業・生活支援センター オープナー」の事業方針を以下の通り決定しました。

事業名 活動について
就労移行支援事業 ピアス 4/13~週半ばまで開所(確定開所日は13日)。その後通所サービスは5/6まで休止し、在宅支援(代替サービス)を提供予定。弁当宅配(昼の配達弁当、高齢者夕食サービス)は4/13~5/8まで休止。
 

生活訓練事業 ピアス

4/13~週半ばまで開所(確定は13日)。その後通所サービスは5/6まで休止し、在宅支援(代替サービス)を提供予定。
障害者就業・生活支援センター オープナー 4/13(月)~5/6(水)の期間内の平日火曜日と木曜日(10時~15時)に電話相談のみを行ないます。

 

※ピアスの在宅支援(代替サービス)の具体的な内容等詳細については、通信機器(電話・メール・ビデオ通話)を使用した内容を現在検討中です。詳細は4/13以降で説明いたします。お休みの方にはピアスより電話連絡いたします。

 

●また、国立市から事業委託を受けている「地域活動支援センターⅠ型 なびぃ」と「地域活動支援センターⅡ型 棕櫚亭Ⅰ」については、市役所と協議のうえ、以下の通り決定しました。

なびぃ 4/11(土)は、10時~16時の短縮開所。4/13(月)定休。

4/14(火)~5/2(土)の間については、開所日を月~金に変更した上で、時間短縮(11時~15時)で電話相談のみ行ないます。通常開所予定は5/7(水)となります。 

棕櫚亭Ⅰ 4/13(月)~5/1(金)閉所。

但し、4/14(火)~5/1(金)については、なびぃでの電話相談対応を行ないます(土日除く)。開所予定は5/7(水)となります。 

 

「なびぃ」「棕櫚亭Ⅰ」の詳細につきましては、明日以降皆さまに順次郵送にてご連絡いたします。不明な点がありましたら、4/14(火)11時以降、なびぃに電話にてお問い合わせください。

尚、上記決定については期間短縮・延長も含め変更することがあります。その場合ホームページ・電話(留守電メッセージ含む)・手紙等手段で、皆様にいち早くお伝えします。

皆様にはご迷惑や不安な気持ちにさせてしまうことかと心痛めている所ではありますが、新型コロナウィルス拡大防止に向け、上記決定にご協力いただくことをお願い申し上げます。上記すべての事業も必要最小限の職員配置で行ないますことも合わせてお伝えいたします。

まずは、速報にて事業開所等の概要をお伝えいたしました。理事者・職員一同心より皆様の健康を願っています。

(令和2年4月10日17時)

 

緊急事態宣言の発令への対応について

法人本部 2020/04/07

利用者・登録者・ご家族・関係者の皆様へ

社会福祉法人多摩棕櫚亭協会

理事長 小林 由美子

既に皆さんもご承知かと思いますが、本日、国より新型コロナウイルスに対する「緊急事態宣言」が発令されました。

東京都ではこれを受け、自粛要請の対象業種の公表を予定していましたが、10日を目途に見合わせるとの発表を行ないました。

従いまして、4/8~10までの多摩棕櫚亭協会のすべての事業活動は通常通り行ないます。

新しい情報が入りましたら適宜更新してまいりますので、法人ホームページのチェックをお願いいたします。

尚、ご不明な点がございましたら、各事業所の開所時間帯にお電話いただけますよう重ねてお願いいたします。

(令和2年4月7日 21:00)

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