[ご報告]映画会「いろとりどりの親子」

研修会 2020/01/09

ご報告が遅くなりましたが、昨年11/20に行った映画会のご報告をさせていただきます。本来は法人報告会にて同時に行うはずだった映画会ですが、台風の影響で残念ながら中止になりました。ですが、皆さまの御協力により、別の日程で映画会を開催することができました。

映画会チラシ

この映画に決めるまでには、プロジェクトメンバー3人で、色々な映画を出し合いかなり悩みました。なかなか決まらず、宿題で候補映画を観てくる(笑)などをくりかえし、ようやく決めました。この『いろとりどりの親子』に決めたのは、棕櫚亭の理念の中にある「幸せ実現」ということをみんなで考えたいと思ったからです。その人にとっての幸せってなんだろう、これは、棕櫚亭がこれまでずっと大切にしているテーマです。一人一人が違うように幸せのかたちも違うし、無限に存在する。そのことを気が付かせてくれる、そんな作品であるこの映画を選びました。

当日は、前回『さとに来たらええやん』の上映会をしたときと同様、職員の協力で軽食用のおにぎりセットをお配りし、参加された方に喜んでいただいていたと思います。

映画平日の夕方にもかかわらず、ピアスの2Fはいっぱいになるほどたくさんの方が参加してくださいました。この映画会は、映画を観る事だけにとどまらず近隣の施設の方や地域の方とつながるきっかけにもしたいと企画したものです。上映が終わった後に新たな出会いがあったり、映画の内容を語り合えたり、久しぶりの再会を喜び合ったり…限られた時間の中でも同じときを共有し、たくさんの笑顔でつながりあえたことがとてもよかったと感じています。

上映をしてみてのプロジェクトメンバーの感想を以下に記載させていただきます。

選ぶ段階でプロジェクトの中で色々な映画の候補が出たのも面白かったです。また、自分が今まで見た映画をもう一度考えるきっかけにもなりました。そして、人と見ることで受け取り方が広がっていくことも実感でき、上映会(大勢で見ること)の醍醐味だと感じました。見た後みんなで話す時間取れたらよかったのかな、とも思います。【増田】

棕櫚亭の映画会ということを考えると、「精神の映画がいいのかな」とも思っていましたが、今回この映画を上映し、日々接している世界だけではなく「社会全体から色々なテーマを吸収しないといけない」という、当たり前のことに改めて気が付くことができました。この映画を上映してよかったと思います。【高橋智】

今回の映画選びにあたって初めて「職場で見る」ということを意識しました。その見方をすると今までみた映画の見え方が変わったり、その後に見た映画の受け取り方も変わったような気がします。映画会を通して、「上映作品を選ぶ」という作業にかかわれたことで、映画を見る際のアンテナが増えたので良い機会になりました。【小山】

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

引き続き3人の映画プロジェクトは続いて行く予定なので、第二弾の上映会もご期待ください!!!

(映画会実行委員 増田・高橋・小山)

本来なら、当日終了後に参加した方々と一緒に感想を共有したかったのですが、時間の都合上できませんでした。参加した棕櫚亭職員に感想を聞いてみたので掲載します。

 

 

・じわじわと残る感じの映画だった。自分では選んで観るタイプの映画ではないので良い機会になった。

・前説を聞いていたので、意識をして観れたことはよかったし、強く残った。ネタバレ感もあったが…。

・宣伝の方法として、駅や図書館、公民館などにもポスターを張ってもよかったのかもと思った。

・おにぎり付というのがピアスらしくてよかった。

・親子だけに愛が突っ走ってしまう感じがした。お互い悪気はないし、だれも悪くないのに上手くいかないもどかしさがあった。そんな時に他の人とのつながりが必要、それが私達にできることなのかもしれないと思った。

・障害を持っていてもそれぞれの人生を歩むことが可能なんだと改めて思いました。そして、家族の支えがとても大切だと感じました。それぞれの人が自信をもって話している様子に、「どこからその自信が湧いてきたのだろう」と思いましたし、また、それまでの過程がすごいとも思いました。笑顔でいれることの大切さ、そしてその笑顔を守るために私たちにできることを考える機会になりました

・私が特に印象に残っているのは自閉症の男の子のシーンです。コミュニケーションが難しいと思ってしまうと、周りの人(この映画の場合は親)がわかったつもりになってしまうことが起こりがちだと思います。しかし本人には本人の意見や考えがしっかりあり、それをゆっくりと聞く時間、聞く手段を持つことの大切さを改めて感じました。

・直後に「希望」を感じました。画面に出てない過程はすごくキツイことを経ての、あの理想像になっているのかもしれないと感じ、その光になりました。

・ホームビデオ成長を一緒に見ている様な気持ちになりました。そして、子のためを思う親、それが本人にとってはどうなのか…ということを考えさせられました。また、親の亡きあと、どうしていくかというものも考えさせられました。

・それぞれハッピーなところが描かれているが、その裏が自分たちが支援するところかな…と思いました。今回の映画は「家族」が基本になっていて、その逆は何が足りないのか…?ということを考えていきたい、と思いました

・前説で選んだ理由を聞いていたので、色んな立場、角度から見れたように思います

・不思議なテイストの映画でした

・吹き替えのものの方が良いのではと思いました。(その方が内容の把握がしやすいのではないか)

・日常を送ることに障害があることで、本人や家族の苦しみが生まれるけれどそこから今までになかったなにかを見つけることもできるんだと、その強さに胸をうたれました。一方で、苦しみの中でお互いに離れてしまう色とりどりな家族がいるはずだとも思いました。

・誰もがその人の幸せを願っていて幸せの形が本来いろいろあっていいのにその人が大切だからゆえにすれ違って傷つけあう映画でした。その人がどうしたいかによって、多様性やあり方、認め方が大切だと思いました

・すごくおもしろかったです。低身長の人のケースは自分で世界を広げていくところがよかったです。「精神の人にもあるといいな。そういうことを手伝っていきたいな。」と思いました。親と子の成長の物語で必ずしも特別じゃないと思いました

 

トピックス