【ご報告】シリーズ第7弾!当事者セミナー

オープナー 2018/03/01

平成30年2月9日(金)障害者就業・生活支援センター オープナー主催の「シリーズ第7弾!働く当事者からのメッセージ 自分の『働く』を創ろう~変わるのは、『今』~」を行いました。今年も定員100名のところ、111名と多くの方々が会場に足を運んでくださいました。

KIMG0151今回の当事者セミナーでは、オープナーメンバーによる事前アンケートの協力と分析、メンバーとスタッフによるバンド演奏…新たな取り組みにもチャレンジしました。

 

 

【第1部】

みずほビジネス・チャレンジド株式会社 企画部 職場定着支援チーム サブリーダー 大森 理智氏と立川市社会福祉協議会N氏、オープナースタッフ川田の3者で「それぞれが思う「働く」とは」をテーマに意見交換を行いました。

3人が共通していたポイントとして、働く前に「自分にあった生活リズムをもつ」「働く上での健康管理が大切」「自分をよく知っておく」ということでした。

意見交換はとても多岐にわたり、Nさんから障害者雇用での賃金の低さについてもずばり質問もありました。障害者雇用で働くまでのN氏の葛藤、企業からの準備性と継続の視点、そして支援者からの視点…。働くとは何か?定着するとはどういうことなのか?それぞれの思い、考えの違いを意見交換できた時間になりました。

「相談しながら自分の人生を選択していく。選択していくためにも客観的な意見を柔軟にとりいれていく」ことがメッセージになったと思います。

CIMG0565

【第2部】

いよいよ第2部では、新たな取り組みとして、オープナーメンバーに事前アンケートの協力をお願いし、結果を分析したものをもとに、大舞台デビューの4名の方にご登壇いただきました。

初めは緊張していた4名のメンバーも時間が経つとともに自然とディスカッションを進めていました。登壇者の意見、考えに多くの聴講者の方達がうなずいていることがとても印象的でした。

やっぱり実体験の生の声は届く!!そして、支援者は考えるきっかけをもらえる!!これが当事者セミナーの醍醐味なんだ!と今年も思える時間になりました。

KIMG0178

 

Photo 2018-02-09 15 46 39全体を通して今回の当事者セミナーで伝えたかったメッセージは、働くためには土台となる健康管理・日常生活を送る力が重要なこと、そして働くことで色々な悩みは出てくるけれども、それを相談しながら乗り越えていくことで自分が成長につながるということです。そのために今出来ることは何なのか、今働きたいと思っている方たちにとって考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです。
また、障害年金や生活保護など、各種制度を活用しながらでも、「働いているのに給料だけでは生活が大変」という声をどのようにして社会に届けていくのか?

支援者として、障害がある方達が金銭的にも安心して地域で暮らせる社会作りを目指していきたいと思えるセミナーにもなりました。

これからもオープナーから働きたいと思えるパワーとなるメッセージを、障害と付き合いながら働きたい方々に届けて続けていきたいです!

KIMG0192みんなで打ち上げも盛り上がりました!!

 

オープナー 川田 俊也・本田 美咲

 

終わりに…
当事者セミナーで伝え切れていないアンケートもホームページにアップしていきます。いろいろと盛り込んだ内容になっておりますので、ぜひご覧ください!

第5回「働く当事者からのメッセージ!」 開催報告を掲載

研修会 2016/03/15

平成28年2月26日、立川グランドホテルで棕櫚亭オープナー研修 (第5回働く当時者からのメッセージ!)を行いました。5回目の今回も120名定員の会場が入りきれず急遽150名の会場に変更するという盛況振りでした。
第1部は今年度オープナーの目玉であるサポート事業の報告を施設長が行い、その後精神障害の方を雇っている企業2箇所から雇用の実際のお話がありました。

op160301_01

第2部はいよいよ当時者の報告ですが、今回はまた趣向を変えてオープナーの毎月の会合である(談話室)を雰囲気もそのままゴージャスな会場に持ち込みました。病院のデイケアの方々の参加が圧倒的に多いのですが、地域の福祉施設や相談施設の方々など多方面のところから参加してくださり、皆さんメモを取ったり本当に真剣に聞き入っていました。

二つのテーマ [1] 働く為の準備と [2] 働き続ける為の工夫 を壇上の6人が談話室の形式でディスカッション。それぞれが伝えたい思いをこめて、経験から来る含蓄のある言葉を次々と繰り出しました。会場のあちこちからも質問が飛びかい、終わってからも登壇者を囲んであちこちで話し合いの輪ができるような、一体感のあるものになりました。
(成功した人の話ばかりはいや)とアンケートに記入された方もいましたが、じっくり聞けば失敗と挫折の連続というドラマがあり、そこを超えての発言なのです。病気があっても働ける、そのための秘訣を身につければ、働ける人は多くなると主張します。(次に語るのはあなたです)という司会者の熱い発言がみんなの心に残った研修でした。

op160301_03

88枚のアンケートより抜粋

  • 型にはまった話ではなく、当時者の生の声が聞けてよかった
  • 当時者が日々葛藤を持ちつつ悩みながら現在にたどり着いていることが分かった
  • 当時者から本当にリアルな話しが聞けて、モチベーション高く長く働いている人がいると知って参考になった
  • 自分を知ることがいかに大切か痛烈に感じた
  • 不安に感じたこともあったけど働きたいことに変わりはないので頑張ります
  • 素晴らしいの一言です、前のプレゼンテーションも良かったが、会場の雰囲気がよりすばらしかった
  • 当時者セミナーはぜひ同じ方式で続けてください
  • とても勉強になり励みを頂きました
  • 障害というレッテルを維持するか、いずれはずしたいと考えているか・健常だった頃に戻りたいという願望はあるか?
  • まったく参考にならなかった、時間の無駄だった

登壇者の感想より

op160301_b長谷川 孝幸 氏
私にとっては、きっとここで一回自分の通ってきたところを整理する為の良い機会だったと思っています。
私はあまりこういう場はあまり得意ではないのですが、いろんな連携があって互いにフォローしながら成功したのは、長年の談話室で醸成された空気のよさが出てきたからではないかと思います。

op160301_a青木 淳 氏
セミナーのアンケートを拝見して感じたことは、セミナーに参加された方々に伝えたい事が伝わっていたという事がわかりました。なぜなら、働き続けるためには何が必要かというテーマに対しての回答がほとんどでした。
具体的には、オンとオフの切替が大切という事などです。私自身まだまだ伝えきれていないかなと考えていましたが、アンケートの結果や最初と最後の「就職したいと思いますか」という質問で就職したいという方が増えたことで、しっかり伝わっていることがわかりました。
今回、出張談話室という事でディスカッション形式でしたが、参加された方々の参考になれたのではないかと思いとても良かったです。

op160301_d内藤 篤子 氏
5回目の会場はとても綺麗で夢のあるところでした。私を含め6人が来場者の方々に向けて、思い思いの話を目配せしながら進められたことは良い経験です。
場数を踏めば向上しそうな気がします。私は質疑応答のスキルアップもしたいので、担当支援者と振り返りをしたいです。
会の終了後私のところに相談に来てくれた方達がいました。会の中で私が話した内容が相手の関心ごととマッチしたみたいで登壇して本当に良かったです。
この外の刺激が私の頭の中と体内の状態を良くするみたいで私は今楽です。今後も続けて一皮ずつ向けてゆきたいです。

op160301_f高橋 和弘 氏
ディスカッション形式で、一人で話すのではなかったため、緊張もすぐ解け、自然に本音を語れたと思います。
後悔しているのは、仕事を辞めたくなった時はどうするかという質問に、病気の再発を避けるために辞める勇気は必要だと答えなかったことです。いかなるときも辞めるのは間違いだなどという危険なメッセージが伝わってしまったのではないかと心配です。反省は尽きません。
しかし、あの時点でのベストは出せた手応えはあり、この機会をくださった会場の皆様、ディスカッション仲間、そしてオープナーに大変感謝しております。ありがとうございました。

op160301_e師岡 氏
私は知的障害者なので、他のひととは違うと思っていましたが、みんなをもっと知りたい、働く仲間として交流したいと思い、いい機会だと思ってチャレンジしました。
ほかの人が考えていることをよく聞けて精神のひととの違いもわかって勉強になりました。
緊張もするしうまく話せないこともありましたが、私もずっと働いているので、働き続けるのは大変だという意味では同じだと思いました。あとでピアスの参加者に聞いたら(話が良かった)(働く気持ちになった)といってもらえました。たくさん質問が出て私も答えられたのは良かったです。

第5回「働く当事者からのメッセージ!」 報告セミナー開催のお知らせ

研修会 2016/01/21

第5回 働く当事者からのメッセージ!
-働く準備- 働き続けるために必要なことは?

詳しくはこちらから »

トピックス