台風5号が接近しています。ご注意ください。

法人本部 2017/08/07

(8月7日16時 発)

大型で勢力の強い台風5号が関東方面に近づいています。

風雨については8月7日(月)夜から8日(火)午前中に特に注意が必要との情報です。現時点で棕櫚亭の全事業所は通常開所を予定しています。

しかしながら、交通機関の関係で事業所の閉所等、不測の事態が起こることも考えられます。

その場合は8日午前7時から8時の間にホームページにアップしていきますので、ご確認ください。

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賛助会通信「はれのちくもり」発行しました

法人本部 2017/08/07

多摩棕櫚亭協会 賛助会通信「はれのちくもり」第88号(平成29年7月号)を発行しました。

遅くなってしまいましたが、今年度初の通信発行となります。今回は平成28年度の会計報告を中心に、9月1日に行われる30周年フェスのお知らせや、各施設の夏~秋の予定を掲載しました。是非ご一読ください。

賛助会通信29年7月号

相模原殺傷事件から1年~何が変わったのか・・・~

法人本部 2017/07/28

相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が刺殺、27人が負傷するという事件が起きてから1年が過経ちました。ご遺族、施設関係者の方々、そして何より被害に遭われた当事者の皆さんの事を思うと、どんな一年を過ごされたのか心が痛みます。そして、亡くなられた19人のご冥福を改めて祈らずにはいられません。

さて、死傷者合わせれば46人という戦後最悪の犠牲者を出したこの事件、発生当初は「とんでもない事が起こってしまった…」と、えも言われぬ恐怖感に襲われた事を思い出します。犯人が発したという「障害者はいなくなればいい」という言葉は、「精神障害者の幸せ実現」を目指し、活動を続けてきた私達を、大いに傷つけるものでした。自分たちが確信を持ちながら歩み続けてきた道の足元は、この様にも脆く危ういものであったのだと痛感させられもしました。

それから一年、この事件をきっかけに何か変わったのだろうか?と考えてみます。国ではこの事件を踏まえ、精神保健福祉法改正の議論がされました。しかし議論の中身は、犯人が事件前に措置入院をしていた事から、「措置入院制度の強化とその後のフォロー体制作り」に終始されました。しかし、今回の事件は、精神科医療の不備だけで起きたのかと言えば、そうではありません。この流れで措置入院が強化されていく事は、これまで積み上げてきた「病院から地域へ」の流れや、自発的入院の推進から大きく後退をします。また、フォロー体制作りについても、ご本人が望むものでなければ、ただの地域管理になってしまうでしょう。事件の再発防止を押し付けるかの様に行われたこの改正には、様々な危険が潜んでいると思います。

先日テレビを見ていたら、「何も変わらない一年だった。」というご遺族の言葉が紹介されました。確かに、具体的な手立てがないまま、弱者をバッシングする世の中の風潮は、さらに増していくように感じます。また、年明けになったこの事件の裁判では、被害者の名前は一切明かされない事が決まり、盛んに議論された匿名性の問題についても結局そのままになっています。その他、「開かれた施設とセキュリティーの問題」「過酷な福祉現場とそこから出てくる職員の本音」など、この事件は私達の目の前に様々な矛盾を突き付けました。

ある映画監督がこんな事を言っていました。「どんな事件にも、特異性と普遍性がある。」と… 最初はその特異性に目がいったこの事件ですが、時間が経つとそれは犯人の中にある特異なものではなく、私達の中にもある普遍的なものなのだという事に気が付きます。そしてそれは、なかなか解決し難い課題を、たくさん抱えたものでもあります。でも、議論し続ける事、考え続ける事が大切なのだと思っています。棕櫚亭でもこの問題を考え、分らないなりも自分たちの思いを発信し続けたいと思います。

棕櫚亭が開所してから30年が経ちました。精神障害者の方々を取り巻く状況は、病院に収容されるだけの時代から、地域で当たり前に暮らす時代を経て、社会に出て働くことが出来る時代へと変化しました。ですから、ここまで来た歩みを止めることなく、やはり「開かれた組織」であり続けたいと思います。そして、一人でも多く方の「幸せ実現」のお手伝いが出来ればと思っています。

多摩棕櫚亭協会 理事長 小林由美子

 

 

 

 

 

計算書類等の備え置きについて【公示】

法人本部 2017/06/02

平素は多摩棕櫚亭協会の活動にご賛同いただきありがとうございます。

平成29年5月28日(日)に当法人理事会が開催され、平成28年度決算等について理事会の承認をえました。

つきましては、社会福祉法第四十五条の32第1項に基づき、6月18日に開催される定時評議員会の2週間前(6月2日)から法人本部に備え置き、閲覧可能になりますので、ここに公示いたします。

尚、法務局登記後、7月中にインターネットでの閲覧を予定しています。

今後共に多摩棕櫚亭協会をご支援いただけますよう、よろしくお願い致します。

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会 理事長 小林由美子

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当事者スタッフとして棕櫚亭という組織を考える(My Opinion)

法人本部 2017/05/10

私は当事者スタッフとして2013年5月に採用され、五年目をむかえようとしています。

採用されてここ数年、世界はめまぐるしく変化しています。

2017年新年激動の年を迎えました。アメリカのトランプ大統領の政権が生まれ北朝鮮と一触即発の事態を向かえています。中国、ロシアなどの大国がその脅威を鎮めるかのように政策で動き、日本も日米同盟のもと難しい舵取りを迫られています。

 

棕櫚亭でもこの大変な年に天野理事長から小林さんにバトンが渡され新しい組織継承がなされました。棕櫚亭創設に関わった世代が退職されました。創設世代がその後の世代に交代するという新しい棕櫚亭の幕開けです。もうひとつ言われていることは、社会福祉法人の役割といわれている地域貢献ということであります。主なものにお弁当配達やフリーマーケットなどがあります。あまり知られてないことでは、ピアス内部の会議室貸し出しなどもあります。

棕櫚亭が設立から30年という時が過ぎ、4月23日(日)30年パーティーが開かれ、配布された記念誌を読んだとき障害者自立支援法が出来る前に、すでに福祉法人を勝ち取ったことが書かれていました。あえてここで勝ち取ったという表現をしたのは、作業所というままでなく、法人になって社会的使命を得、社会での役割を法人として果たす役割を担ったことを伝えるためです。私は時々棕櫚亭という法人が、いい意味での社会におけるフィルターとしての役割を果たして、存在しているように考えることがあります。当事者が被害的な思いや感情をフィルターを使って取り除いて、楽しい生活や集中できる仕事の能力をえて、生活者として社会に戻ってく姿を描いています。私のフィルターはまだまだ目があらいです。しかし他のスタッフには精巧できめがこまかいフィルターをもつ方々もたくさんいます。

当事者がこのフィルターを通して社会に生活者として地位を獲得していくとき、地域に一市民として生きていけることができれば、これを地域貢献とよぶこともできるのではないかと思います。そして組織としての社会に貢献する福祉法人の役割の一端は担えると思います。

組織継承では棕櫚亭イズムが確実に引き継がれています。このバトンを落とすことなく、組織の中で働くことを考えた5年目であります。

(当事者スタッフ 櫻井 博)

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棕櫚亭30年史~つたえる、つたえる(棕櫚亭30年の言葉)~

法人本部 2017/05/09

棕櫚亭では開所30年を記念して、「棕櫚亭30年史~つたえる、つたえる~」を出版いたしました。
『はじめる、はじめる』『つながる、つながる』『ひろがる、ひろがる』と、10年ごとに時代を区切りながら、それぞれを象徴した言葉をテーマに据えてまとめてみました。この本の面白いところは、法人の通信誌「はれのちくもり」から記事を抜粋しながら、30年を振り返っているところです。現在から過去を振り返るのではなく、その当時の言葉をそのまま集め、当時のスタッフが「何を考え、何を感じてきたのか?」を大切にしながら作り上げていきました。懐かしい写真も満載です。先日行なった30周年記念パーティーでお配りした際にも、皆さんからご好評をいただきました。

「共同作業所IMG_0940の開所」から始まり、「精神障害者の就労支援」「社会福祉法人の設立」、そして、障害者自立支援法を乗り越えて、組織継承を果たすまでを一冊に込めた30年史。私達が引き継ぐものがまた一つ増えました。

理事長 小林 由美子

 

 

 

棕櫚亭30周年記念パーティー~今までありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。~

法人本部 2017/05/02

昨年、棕櫚亭は開所から30年を迎えました。それを記念し、4月23日(日)立川グランドホテルで30周年記念イベントを開催いたしました。当日は130名近くの方々にご出席いただいた盛大なものとなりました。内容は二部構成でお送りし、日頃お世話になっている皆さんに、楽しんでいただける企画にいたしました。

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第一部「天野聖子 最終講演」・・・・

ここでは天野前理事長に今まで語る事がなかった、精神病院時代の15年間を語っていただきました。今から45年前、精神障害者の人権なんてないに等しい頃、収容所の様な病院と、どのように闘ってきたのかをお話しして頂いたのですが、天野さんの口調は、いつもの力強いそれとは違い、当時の思いを一言一言噛みしめる様なものでした。さらに格闘の末、病院の開放化に成功しても、まだまだ精神障害者が地域で当たり前に暮らしていくには程遠い現実、それとの更なる闘いが、棕櫚亭開所につながっていった事も改めて知りました。講演は、一時間という短いものでしたが、当時出会った患者さん達に後押しされる様に話す天野さんの姿は、その時代を知る者の強い使命感を感じました。

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第二部「棕櫚亭30周年記念パーティー」・・・・

二部はがらりと趣向を変え、「棕櫚亭30周年記念パーティー」を開催しました。三幕で構成し、1987年の開所から現在までを振り返りながら、最後は新体制のお披露目もいたしました。

まず一幕目は、「同窓会」と銘打って、創設世代の職員3人が舞台に上がり、出会いから作業所開所、そして、法人化までの出来事を当時のスライドを交えなが語りました。開所した頃は資金がなく、そのためバザー、コンサートなど周りの人々を巻き込みながら、様々な取り組みをしてきた棕櫚亭ですが、その最初の10年を途中、当時お世話になった方々へのインタビューを交えながら振り返りました。本当にたくさんの人達に支えられながらここまで来た事を、改めて感じた一幕でした。

そして、場面は二幕目へと移り、ピアスを開所し、就労支援に試行錯誤してきた次の10年間にスポットを当ててお送りしました。厚生労働省の関口彰さん、全国就労移行支援事業所連絡会会長である電機神奈川福祉センター理事長石原康則さんからは、今までの取り組みへの高い評価や、次世代への力強いエールいただきました。ここ20年、精神障害者の就労支援に邁進してきた棕櫚亭ですが、これらの温かいお言葉は、私達が次に向かうエネルギーとなりました。さらにこの幕では、「当事者のちから」と題したコーナーを設け、オープナー登録者の風間頼高さん、内藤篤子さん、そして、棕櫚亭ピアスタッフの櫻井博さんが次々と壇上にあがり、自分たちの体験や棕櫚亭との出会いなどを語りました。「病気に揺らされなくなった自分」「生活を楽しめるようになった自分」さらには「病気になった事でもう一度人生を生き直し、今、新しい価値観で生きている」など、体験したものならではの力強い言葉の数々に、会場は深い感動に包まれていきました。

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そして最後の三幕目、棕櫚亭がこの10年間取り組んできた組織継承についてのご報告いたしました。まず天野前理事長から、その時々の思いと共に「なぜ組織継承が必要なのか?そして、なぜ、次世代の職員に理事長職を引き継いだのか?」などが語られました。最後となる天野さんのこの挨拶に、会場の誰もが静かに聞き入っていました。そして次に、マイクが私の元に渡ってきました。直前まで「どんな話をしたらいいのか?」と迷いましたが、「ここはこれまでの10年を率直に話そう。」と決め、継承の覚悟をなかなか決められなかった事や、その際頂いた叱咤激励の言葉の数々、そして必死で頑張った最後の二年間についてなどをお話しさせていただきました。舞台には、次の組織を一緒に担う、高橋、荒木、山地の三人も並び、最後は職員一同と共に、全員で挨拶をさせて頂きました。会場は大きな拍手に包まれ、日頃から棕櫚亭を温かく見守ってきてくださった皆さんに見守られながらの継承となりました。「あ~、棕櫚亭って愛されているんだなぁ・・・」、そんな事を改めて実感しながら、これからもそうある組織でなければならないと強く思った瞬間でした。

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会の最後は、棕櫚亭の職員・元職員で結成された「ゆるさバンド」と、オープナー登録者の君成田隆志さんが登場し、「In My Life」、「You Got a Friend」、「Stand  By Me」の三曲が演奏されました。一つ一つの旋律が心に沁み渡り、会場は静かな熱気が漂っていました。そして最後、今までお世話になった方々への感謝を込めた、エンドロールが流れる頃には、拍手と共に会場は一体感に包まれていきました。パーティーの幕が下りた後も、皆さん別れを惜しむかのように、皆さん口々に「楽しかった!」「棕櫚亭らしい会だったよ~」とお褒めの言葉をかけてい頂きました。私達職員にとってもとてもいい会となりました。

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あれから一週間以上、私の中にはあの時の高揚がまだ少し残っています。多分そこには、棕櫚亭をより良いものにしようと走り続けた創設者達のエネルギーと、それを温かく見守ってきた方々の愛情が詰まっているのだと思います。だからそれを大事に持ち続けながら、さらに走り続けます。これからもどうぞ棕櫚亭をよろしくお願いいたします。

皆さんへのたくさんの感謝をこめて・・・ 理事長 小林 由美子

 

 

感謝状の贈呈について

法人本部 2017/04/14

棕櫚亭の作業所開所時代からボランティア、トゥリニテ時代は厨房スタッフ、そしてここ数年はなびぃと、八面六臂に活躍していただいた若原理恵さんがこの春をもって退職されました。

法人としては、その長年にわたる功績に対して、4月13日に感謝状の贈呈を行ないました。

本当に彼女の社会的知識や経験に私達はいつも助けられました。多くのメンバーも寂しさを隠せないようでした。

そしてこれからも、私たちの活動に外から応援いただけるとの事、重ねてここに感謝いたします。

本当にありがとうございました。

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