理事長退任に当たって

法人本部 2016/12/05
本当に終わりという日が来るものだと新理事長に花束をもらって、しみじみ思った最後の理事会でした。悲しいとか寂しいとかよりやっとここまで来たという安堵感と嬉しさでいっぱいです。
世代交代、組織継承をお題目のように唱え続けたこの数年でした。現場の忙しさや、ワーカーであり続けたい、経営者になりたくないという次世代リーダーたちの本音が漂う中、本当に大丈夫なのかという不安が胸をよぎったことも多々あります。多分現状維持が一番簡単だし、現場も充実するかもしれない。それでも、30周年を迎える今、敢えて交代してゆくことが棕櫚亭にとって必要だと思ってきました。グループは生き物と言いますが、組織も時には生々しい生き物です。職員もメンバーも入れ替わりがあり、事業も時代的制約の嵐で、波風が立つことも多々あります。その中でいつも考えていたことは、全体力量を意識すること、やりがいをもってみんなが働けるよう条件整備と環境づくりに勤めること、問題や課題は議論して早めに解決することなどなど案外地道な(時には保守的な?)ことでした。経営状態が悪化したり、定員割れになったり、いざこざの絶えない組織では良質な対人援助ができるはずはありません。小さくとも風通しのいい棕櫚亭をそのまま渡したいというのは実は私の悲願でした。
精神障害当事者や家族が少しでも楽になる為に、まだまだやることの多い長い仕事だから、次世代また次々世代と繋げていかなければならないのです。そういう意味では40代後半から50代のベテランが数名いて、30代に厚みのある今が一番の交代時機です。そのことを随分話し合って目配り気配りしてきましたが、本当にここでバトンを手渡すことができて幸いです。

ふりかえればさまさまなことがありました。精神病院15年の勤務で5回の転職、時には解雇、時には休職というあまり褒められない働き方をしてきた私が、棕櫚亭で30年働かせてもらえたのは、実に幸運でした。思えば医療ヒエラルキーに反発して、創設者の女たち4人が自在に動きまわり、社会福祉法人にしてからは、組織自体が社会化していく過程で、私自身もいつしか大人になっていったようです。
この間出逢った多くの当事者と、喜びを分かち合ったり、挫折や再発に向き合って涙したりー。そんな時間は私の中にしっかり刻まれていて、これが、まさに私にこの仕事を通算45年続けさせた一番の原動力でもあります。亡くなった方達、消息のわからない方達、無念の思いで病院にい続けた方達にも深く深く御礼を言いたいと思います。この思いは確実に次の世代につなげるということ、それを伝えた上での降板だということもご理解ください、本当にありがとうございました。

PS なぜかバンコクのスタバでこれを書いています。息子宅の新生児育てのヘルブとして来て一週間。家事育児の苦手な私の新しい試練です。
いつも棕櫚亭周辺にいた子供達も育っていき、私自身がやっと大人になったと思ったら、もう孫持ちのおばあちゃん。次の命はぐんぐん大きくなってゆきます。世代交代はそこから見ても自然の流れなのでしょう。

再来週には国立に戻って、来年、3月31日までは棕櫚亭の職員として働いています。皆様遊びに来てください。

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会 前理事長 天野 聖子

「なびぃ通信」12・1月号

なびぃ 2016/12/02

なびぃ通信最新号をお届けいたします。

1ページ→ 201612-001

2ページ→ 201612-002

3ページ→ 201612-003

4ページ→ 201612-004

12月29日~1月4日は冬休みのため閉所になります。その他に、臨時閉所日があります。

詳しくは通信3・4ページをご参照ください。

なびぃ通信の内容についてのお問い合わせはなびぃまで。

東京YMCA医療福祉専門学校へ講演に行きました。

ピアス 2016/11/30

11月22日(火)、ピアス職員と利用者さんとで、東京YMCA医療福祉専門学校へ講演に行ってきました。

YMCA専門学校では、授業の一環で棕櫚亭の様々なプログラムを勉強されています。今回は「ピアスについて」ということで、職員からは就労移行支援事業のサービスを説明させていただきました。また、利用者Aさんは、「ピアスを利用して」というテーマで、自分のこと、ピアスを選んだ理由、ピアスに通所をされての変化、今後の希望について話をして来ました。生徒さんからはたくさん質問を頂き、また利用者Aさんからは、未来の支援者へ励ましとなるメッセージを送ることが出来ました。

長野 志保

 

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都立殿ヶ谷戸庭園を楽しみました。

棕櫚亭Ⅰ 2016/11/30

晴天に恵まれた11月29日。3週連続の紅葉狩り。
今回は国分寺の都立殿ヶ谷戸庭園を訪ねました。

この庭園は三菱財閥の岩崎家の別邸を公園にしたもので
自然の地形を生かした回遊式庭園になっています。

普段とは違った景色と紅葉を楽しみました!(^^)!

11.29殿ヶ谷戸庭園④ 11.29殿ヶ谷戸庭園①
11.29殿ヶ谷戸庭園② 11.29殿ヶ谷戸庭園③

理事長就任の挨拶

法人本部 2016/11/25

2016年11月13日に行われました理事会の決定を受け、天野前理事長から理事長の職を引き継ぐこととなりました。ここ10年をかけて取り組んできた組織継承に、一旦の区切りが着きほっとしたと同時に、大きな役割に身の引き締まる思いです。さらに、棕櫚亭は来年で活動開始から30年を迎えます。その様な節目の年を前に、この継承が無事に行われた事をとても嬉しく思っています。

 

この30年を振り返ってみると、棕櫚亭には10年ごとに大きな事が起こります。まず、最初の10年には、社会福祉法人を設立し、通所授産施設を開所しました。法人格を取得した事で、受託できる事業も増え、提供出来るサービスの幅を増やしていきました。そして、さらにその10年後には、障害者自立支援法(現:障害者総合支援法)が施行され、棕櫚亭も、この法改正に合わせ、サービスを再編するという事を余儀なくされました。収入面でもそれまでの箱払い(年度払い)から、個別給付(日払い)に変わり、自分達の意識を「施設運営」から「施設経営」に変えていく必要にも迫られていきました。質の高いサービス提供と経営のバランスに四苦八苦しながら、法人全体が一つになってこの荒波を乗り越えたのを、昨日のように思い出します。そして、30年を迎える今、社会福祉法の改正が行われようとしています。この法改正は「社会福祉法人制度の大改革」と言われ、またまた棕櫚亭にも荒波が押し寄せてきそうです。本当に10年ごとにいろいろな事が起こります。でも、天野前理事長はこんな事をよく言っていました。「組織は10年で腐る。」この言葉を考えれば、色々反論したい事はあるにせよ、法改正も組織の活性化には必要な事なのかもしれません。ただし、そこに飲み込まれることなく、棕櫚亭らしさは大切に守っていかなければと思っています。

 

最後に少しプライベートな話になりますが、数日前に理事長交代を知った友人から、メッセージが届きました。私もそれへのお礼と、ただ旧友という事もあり、少しの不安と本音を織り交ぜた返信をしました。するとさらにこんなメッセージが送られてきました。

「あなたの仕事についてはほとんど全くと言っていいほど、知識がありませんでした。でも時折、棕櫚亭のホームページを見たりしている内に、ああ、こんな世界があって、こんな風に頑張っている人たちがいるんだと気付きました。魅力的な方もたくさんいて。だから素晴らしいじゃないですか!!そんな世界をけん引していけるという事は!!!」

この言葉は、新しい出発にまだ少し躊躇する、私の最後の最後の扉を開けてくれるものとなりました。そして、これは利用者の方々、そのご家族、棕櫚亭がこれまでお世話になった沢山の方々から頂いた言葉の様にも感じています。「棕櫚亭があってよかった。」そう思っていただける様な組織を、職員と共に創り続けていきます。これからも皆さんに助けて頂く事ばかりだと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

平成28年11月24日

多摩棕櫚亭協会 理事長 小林由美子

理事長交代のお知らせ

法人本部 2016/11/25

理事長天野聖子から今季限りでの退任の意向がだされたことを受け、先日の理事会で理事長の互選が行なわれました。天野前理事長の退任を惜しむ声や、新しい世代への期待といった意見が出される中、前常務理事の小林由美子が新理事長に、理事の高橋しのぶが新常務理事に選出されました。任期は2年で平成28年11月19日から平成30年11月18日となりますが、改正社会福祉法との関係で実質は平成29年6月までの任期となる予定です。

 

常々天野前理事長が申しておりました「他に先駆けた世代交代」へと又一歩前進し、新体制におきましても変わらず精神保健業界の牽引役であるべく研鑽を積み、山積する課題に取り組んでいく所存でございます。とは言え、大幅に若返ったことでの組織としての未熟さはあろうかと思います。従いまして皆様におきましては引き続き変わらぬ、多摩棕櫚亭協会へのご支援・ご指導をいただければ幸いです。重ねてお願い申し上げます。

 

尚、10年にわたって理事長を務めました「天野前理事長の退任挨拶」や「小林新理事長の所信表明」につきましては、後日当ページでアップする予定です。今しばらくお時間をくださいませ。

 

社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会 法人本部

国立大学通りの黄葉が見頃です!

棕櫚亭Ⅰ 2016/11/25

先週の昭和記念公園に引き続き
今週のウォーキングは国立大学通りの黄葉を楽しみました 🙂

ちょうど銀杏並木が見頃をむかえぽかぽか陽気のなかで
みんなで秋の午後を感じました!(^^)!

その二日後に東京は季節外れの雪景色となってしまいました。

2016.11.22ウォーキング黄葉① 2016.11.22ウォーキング黄葉②
2016.11.22ウォーキング黄葉③ 2016.11.22ウォーキング黄葉④

「ピアス通信」第9号を発行しました

ピアス 2016/11/21

はれのちくもり ピアス通信 第9号を発行しました。

今月号は、10月19日に帝京大学で行った当事者出前講座を特集しました。

講演をしたメンバーのコメントや、お招きいただいた帝京大学心理学科の講師佐々木さんのコメントも掲載しておりますので、是非ご覧ください。

ピアス通信9号

関連記事⇒帝京大学で当事者出前講座を行いました。

【報告】チャリティフリマ出店

なびぃ 2016/11/19

去る11月12日(土)に、むっさ21のフリマに出店いたしました。

商品は、CD・本・衣類・雑貨・食器・文房具などなど…市内の福祉法人さんや棕櫚亭職員から集めたものや、ほかにも、利用者さんの手作り品(てぬぐい)や、東北震災復興支援チャリティボールペンなどを販売しました。

201611112フリマHP

当日は、小春日和のあたたかい陽気に誘われて、たくさんのお客様がいらっしゃっていて、私たちの商品もまさに飛ぶように売れて行きました!売り子をしてくださったなびぃメンバーさんたちも大忙し!値引き交渉に応じながら、次から次へと売りさばいていき…13時過ぎにはもう目ぼしいものは売れてしまいました。

そんな今回の売り上げは・・・

24,860円 でした!!

ご協力いただいたみなさま、お買い上げいただいたお客様、そして荷物運びや売り子をしてくださった利用者のみなさま、本当にありがとうございました。売り上げは前回同様、地震の被災地などへ寄付したいと思います。これからもチャリティ活動を定期的に続けていきたいと考えていますので、その時にはまたみなさまのご協力を頂けたらうれしいです。

 

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黄葉を楽しみました!

棕櫚亭Ⅰ 2016/11/16

11月15日(火)暖かな日差しのもと
毎週行っているウォーキングプログラムで昭和記念公園に行きました。

銀杏並木が見ごろを迎えてまるでテレビドラマの
世界に入り込んだような気持ちになりました!(^^)!
これからは紅葉が見ごろになりそうです。

心地良い気持ちの午後の時間をみんなで楽しみました 🙂 

11.15昭和記念公園① 11.15昭和記念公園②
11.15昭和記念公園③ 11.15昭和記念公園④

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